NISA貧乏とは?投資しすぎで生活が苦しくなる人の特徴と5つの対策

内科医

 

おはようございます。

新NISAが始まってから、SNSやYouTubeでは、

「NISAはできるだけ早く満額にした方がよい」

「毎月10万円の積立は当たり前」

「年間360万円を使い切らなければ損」

といった情報を目にする機会が増えました。

もちろん、NISAは運用益が非課税になる非常に優れた制度です。

長期の資産形成において、積極的に活用すべき制度であることは間違いありません。

しかし、NISAを優先しすぎた結果、

  • 毎月の生活費が足りない
  • 旅行や外食を過度に我慢している
  • 急な出費に対応できない
  • 株価が下がると怖くなって売ってしまう

といった状態に陥ってしまっては本末転倒です。

このようにNISAへの投資を頑張りすぎて、目の前の生活が苦しくなる状態を「NISA貧乏」と呼ぶことがあります。

NISAは満額を埋める競技ではありません。

大切なのは、生活防衛資金を確保し、今の生活も大切にしながら、無理なく継続できる金額を投資することです。

本日は、NISA貧乏に陥る原因とリスク、無理のない積立額の決め方を分かりやすく解説します。

お忙しい方向けに、60秒でサクッと学べるショート動画もご用意しましたので、よろしければどうぞ!

youtube

 

NISA貧乏とは?投資しすぎで生活が苦しくなる原因と対策

 

NISA貧乏とは?「満額投資しなければ損」という思い込みに注意

NISA貧乏とは、NISAへの投資を優先しすぎた結果、毎月の生活や家計に余裕がなくなってしまう状態です。

新NISAは非常に優れた制度ですが、制度が魅力的であることと、誰もが限度額まで投資すべきことは同じではありません。

SNSでは、

  • NISAは最短5年で満額にすべき
  • 月10万円の積立は当たり前
  • 使わなかった非課税枠は損
  • 若いうちにできるだけ多く投資すべき

といった意見が目立ちます。

 

しかし、家計の状況は人それぞれです。

手取り収入、住宅費、子どもの人数、教育費、車の有無、今後の予定などによって、無理なく投資できる金額は大きく変わります。

例えば、同じ月10万円の積立でも、手取り月収30万円の人と60万円の人では負担感がまったく異なります。

また、独身の方と、住宅ローンや教育費を抱える家庭でも条件は違います。

NISAの年間投資枠や非課税保有限度額は、あくまで制度上の上限です。

利用者全員が埋めなければならないノルマではありません。

「満額にできない自分は遅れている」と考える必要はありません。

NISAは資産形成のための手段であり、人生の目的ではありません。

制度に家計を合わせるのではなく、家計に合わせて制度を使いましょう。

 

 

NISA貧乏の本当のリスクは、生活苦よりも投資を続けられなくなること

NISA貧乏の問題は、単に生活が少し苦しくなることだけではありません。

最も大きなリスクは、投資を長く続けられなくなることです。

無理に投資額を増やすと、次のような状態に陥りやすくなります。

  • 毎月の生活費が不足する
  • 貯金を取り崩して生活する
  • 旅行、外食、趣味をすべて我慢する
  • 急な医療費や家電の買い替えに対応できない
  • 株価暴落時に不安が強くなり、売却してしまう

長期のインデックス投資で重要なのは、好調な時に多額を投資することではありません。

相場が上がっている時も下がっている時も、淡々と投資を続けることです。

しかし、生活費まで投資に回していると、株価が大きく下落した時に精神的な余裕を失います。

「これ以上下がったら生活できない」

「お金が必要になる前に売った方がよいのでは」

と考え、最も避けるべき暴落時の売却につながります。

 

また、積立額が家計に対して大きすぎると、いずれ減額や停止を余儀なくされます。

途中で投資をやめること自体が悪いわけではありません。

しかし、最初から無理のない金額を設定しておけば、家計も気持ちも安定しやすくなります。

投資では、短期間にいくら入金できたかよりも何年続けられたかの方が重要です。

一時的に頑張りすぎて息切れするより、余裕を持って10年、20年と続ける方が成功しやすいでしょう。

 

 

NISAの積立額は生活防衛資金・無理のない家計・今の生活で決める

NISAの積立額を決める時は、非課税枠の大きさから考えるのではなく、家計全体から逆算しましょう。

特に重要なのは、次の3つです。

 

1.生活防衛資金を確保する

投資を始める前に、病気、失業、家電の故障、車の修理など、急な出費に対応できる現金を確保しておきましょう。

生活防衛資金の目安は、会社員で生活費の6か月分程度、自営業者や収入が不安定な方は1年分程度が一つの基準です。

ただし、必要額は家族構成や働き方によって異なります。

重要なのは、株式を売らなくても生活できるだけの現金を持つことです。

 

2.毎月無理なく出せる金額を積み立てる

NISAの積立額は、毎月の収入から固定費、生活費、近い将来に使うお金を差し引いた後の余剰資金で決めます。

家計に余裕がない時は、月1万円や3万円からでも十分です。

投資額は後から増やせますが、投資したお金をすぐに取り戻すには商品を売却しなければなりません。

初めは少なめに設定し、家計に余裕があることを確認してから増額する方が安全です。

 

3.家族との今の時間も大切にする

資産形成は、将来の生活を豊かにするために行うものです。

しかし、将来のために今の生活をすべて犠牲にしてしまっては、人生全体の満足度が下がってしまいます。

子どもと一緒に旅行できる時期や、家族でさまざまな経験を共有できる時間には限りがあります。

すべての余剰資金を投資に回すのではなく、

  • 家族旅行
  • 外食
  • 趣味
  • 健康
  • 学びや経験

にも適切にお金を使いましょう。

この3つのバランスを保つことが、NISAを長く続けるコツです。

 

 

NISAは金額より継続力が重要。月10万円が無理なら減額してよい

資産形成では、毎月の投資額が大きいほど有利なのは事実です。

しかし、それは長く続けられることが前提です。

月10万円を3年間でやめるより、月5万円を20年間続ける方が、結果的に大きな資産を築ける可能性があります。

月10万円が苦しいなら、5万円に減らして問題ありません。

月5万円でも厳しいなら、3万円や1万円でも構いません。

大切なのは、自分の収入や家計に合った金額を見つけることです。

 

また、積立額は一度決めたら固定する必要もありません。

例えば、

  • 収入が増えたら増額する
  • 教育費が増えたら減額する
  • ボーナスが出た時だけ追加投資する
  • 大きな支出が続く時は一時的に停止する

といった柔軟な使い方で問題ありません。

NISAは投資額を競う制度ではなく、長期の資産形成を支援する制度です。

他人の積立額を基準にする必要はありません。

SNSで「月10万円」「年間360万円」といった数字を見ると、自分も同じように投資しなければならない気がします。

しかし、その人の収入、資産、家族構成、生活費までは分かりません。

自分の家計に合わない金額をまねしても、長続きしないでしょう。

投資で最も避けるべきなのは、投資額が少ないことではありません。

無理な投資によって家計が破綻し、途中で市場から退場することです。

少額でもコツコツ続けられる人の方が、長期投資では強いのです。

 

 

まとめ:NISAは満額よりも、無理なく続けられる金額が正解

NISA貧乏を防ぐために重要なポイントは、以下のとおりです。

  • NISAの限度額はノルマではない
  • 生活防衛資金を確保してから投資する
  • 生活費や近い将来に使うお金は投資しない
  • 家族との旅行や経験にも適切にお金を使う
  • 月10万円が無理なら、5万円や3万円に減らしてよい
  • 投資額の大きさより、長く続けることが重要

NISAは、満額を最短で埋めた人が勝つ制度ではありません。

現在の生活を大切にしながら、自分のペースで淡々と積み立てることが、資産形成の王道です。

 

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このブログでは、NISA、投資信託、ETF、インデックス投資について日々発信しています。

一方で、ブログ記事はどうしてもテーマごとの解説になりやすく、「お金の基礎から順番に学びたい」という方には本のほうが向いています。

そこで、初心者の方でも体系的に学べるように書いたのが以下の2冊です。

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NISAをこれから始める方、投資信託やETFを基礎から理解したい方、家計管理から資産形成まで一通り学びたい方におすすめです。

 

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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