現代医学では炎症があれば発熱症状を来す!という様な考え方です。一方の漢方医学では、血液検査で炎症反応がなくても発熱症状があるときも多いと断言できます。
発熱が取れないという患者さんに対し、診察にて少陽病期であることを確認しながら血液検査をして炎症反応がないことを確認し、漢方治療のみで解熱していく例は、少なくはありません。先日、夜になると38~39℃の発熱症状が認められる患者さんが来院しました。診察では少陽病での発熱ですので漢方薬を処方し、炎症反応を確かめるために血液検査をしましたが炎症反応は認められません。同時に、昨晩は発熱がなく「もう大丈夫だと思う」と患者さんが話します。
次はコロナウイルス感染症での発熱です。感染を知りながらカラオケバーに行って「移してやる!」とのことで、その時は元気でカラオケなどを歌っていましたが、その後に亡くなってしまったこと。これは犯罪ですが…カラオケバーに行ったときにはコロナウイルス感染症陽性でも動くことが出来た。そんな点に着目すると…やっぱり少陽病期に強い症状を出すのは間違いありません。この少陽病期にお酒を飲むと症状が急激に悪化します。
傷寒論でも少陽病期の説明は簡略で処方として小柴胡湯程度しかなく、その殆どは太陽病期に記述されています。それは太陽病から少陽病期への移行が多いからに他なりません。WikiPediaでは「少陽病(しょうようびょう)は、三陰三陽病の一つで、太陽病の次に起こる外感性疾病。六経病では少陽経病である。傷寒論では、「少陽の病たる、口苦く、咽乾き、目眩くなり」といわれ、発病後4 – 5日ないし6 – 7日を経た時期の病態で、口苦、咽乾、舌苔白、食欲不振、悪心、脈弦緊などの症候を現わす。胸脇苦満や往来寒熱も出る。」
ここで傷寒論解析からすれば…風邪でも病期があり、太陽病から少陽病に移ると「症状が悪化した!」と来院される患者さんも多いのが事実です。一般の風邪では「微熱がでる」とか「怠くてしかたない」とか、一部には少陽病期でも39℃程度の高熱が出ます。また、この時期に肺炎が多いのが臨床での経験から指摘出来ます。風邪の熱は皮膚と腸とのアンバランス性から身体に入ってきます…その熱が管腔臓器(太陽病)から実質臓器(少陽病)に移るときの症状でもあると考えています。
検査機械が提示した病態変化も大切には違いありませんが、風邪の経過の流れが分からなければ感染症の治療は難しいとは思います。もっと柔軟になった方が良いように思われてなりません。蛇の様な柔軟性なのかねぇ~(^_-)ネッ
医学のシンボルです。 6つの方向性の図形に上に向かう杖を蛇が登る姿です。 こんな感じに柔軟な考えを欲求されるのが医学なのかな? 傷寒論も素晴らしい医学だし |
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凄く真面目な部分もあるかも知れませんが…その反面、脱線しないと辛いなぁ~(笑)。
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「歌の素晴らしさ」 (^_-)ネッ 人間的で良いでしょ?
「家内のために、どうしても歌って欲しい歌がある」と言われ
その曲を、その人を前に歌っている姿です。。。
自分の患者さんになって下さったプロのジャズ歌手の方が
そんな患者さんの歌声を聞いていると…
今までの医師になった過去が走馬灯の様に流れました。
窓越しに見えるネオンに涙を流したこともありました。
そんな自分が医者になり、患者さんもできて
その患者さんから歌のプレゼントを受けている。
そんな日が来ることをを考えたことはありませんでした。
でも…そんな日もやって来るのが人生の素敵さですよね。
人間って不思議で、自分が困った時の気持ちや経験は役立たないものではなく
そのことを今は患者さんに話すことも出来ます。
PS: トイレットペーパーを買ってきて下さった患者さん
また品薄のマスクを100枚以上、持って来て下さった患者さん
このブログをいつも読んで下さる患者さん
ありがとうございます。感謝の気持ちで一杯です。
銀巴里出身のジャズ歌手の患者さんが歌って下った「愛の賛歌」
ジャズの歌い方の素晴らしさとプロの圧倒的な声量…
そして全身が包まれる暖かさを感じて、ただポロポロと涙が流れていた自分に…
手を添えて歌って下さったんですよね…(^_-)ネッ。
そんな夢の様な時間を下さった患者さんにも感謝しています。
自分も、そんな患者さんの気持ちを他の患者さん方に返していかなくては、(^_-)ネッ
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