BCGには結核予防以外の効果もある? 自然免疫を“訓練”する可能性
ほぼ100年の歴史があるBCG接種。実は疫学研究者は、このワクチン接種が結核予防以外の効果があるらしいことに気づいていた。例えば、BCG接種によって小児の結核以外の理由、特に呼吸器感染症による死亡率も減少するという報告が、発展途上国だけでなく多数ある。
また、約3000人を60年間フォローアップして得られた米国のデータでは、幼児期のBCG接種が成人期以降の肺がんの発生リスクを下げる効果があると示されている。さらに興味深いことに、BCG接種は膀胱がんの進行を抑えるという報告もあり、多数の臨床研究が進められている。
いったいどのようにして、結核に対するBCGワクチンが、それ以外の疾患に対しても効果を発揮する「オフターゲット効果」を示すのだろう?
そもそも細菌やウイルスが体内に侵入した場合に、生体はそれを排除する仕組みを備えている。そのやり方には2つある。
まず、「獲得免疫」とは、血液の中を循環しているT細胞やB細胞といった免疫系の精鋭部隊の細胞たちが、病原体が侵入したことを“記憶”。次回の進入時には、記憶したターゲットを狙い撃ちする「抗体」を素早く産生することによって病原体を排除する優れたシステムだ。ただし、このシステムが病原体ではなく花粉に対して過剰に働くと、花粉症のようなアレルギー反応を引き起こしてしまう。
一方、生体には“あらかじめ備わっている”免疫システムもある。外来の病原体が侵入すると、マクロファージやナチュラルキラー(NK)細胞といった免疫系の別の細胞たちが働き、ただちに「炎症性サイトカイン」と呼ばれる物質を分泌して対応する。
BCG接種は、どうもこの「自然免疫」を刺激するらしいことが分かってきた。2012年にオランダのグループが行った研究では、BCGワクチンは、インターフェロンγの産生を促すだけでなく、ヒトの免疫系細胞の1種である「単球」(マクロファージや樹状細胞に分化する細胞)を活性化し、種々のサイトカインを分泌させることがわかった。
この研究グループは、BCGのこのような効果を「訓練免疫(trained immunity)」という新たな概念として提唱している。つまり、自然免疫が働きやすくなるように“訓練された”状態になるというのだ。
さらに彼らは、BCG接種を受けた健常人血液に含まれる単球の“遺伝子スイッチ”の状態(専門用語では「エピゲノム」の状態)を全ゲノムレベルで調査。一回のBCG接種でサイトカインや様々な増殖因子を分泌しやすくなる方向に、スイッチの状態が変わっていることを18年に報告した。
いつもためになるブログ、ありがとうございます。私は北九州市に住んでいます。緊急事態宣言で職場も時間短縮、休みが増えています。なので、自宅でスクワットと筋トレだぁ、そして今日は筋肉痛が。無理せず続けなければ笑。
コロナの免疫が、のお話しですが、喘息持ちなので普段から風邪をひかない様に気をつけています。が、昨年末数年ぶりに酷い鼻風邪を引きました。そして、今年1月に1歳になる孫が、嘔吐下痢症状で入院。その時病院に付添っていた娘と私も感染りました。病院で、細菌、ウイルスの検査をしたのですが、ノロやロタではなく原因不明でした。北九州市は、韓国、中国からの観光客が多く(韓国からは最近は滅多に居ませんが)駅近くを歩けば中国の人ばかり、だったんですよね。あと、クルーズ船が珍しく入港して、欧米の観光客も多い時期がありました。ブログを読んで、これ私にピッタリ当てはまるなあ、と思いメールしてます。免疫獲得出来ている事願いながら、予防対策しっかり、スクワットで身体作りもしっかりやって、乗り越えていきたいです。身体軸さんも、どうぞご自愛くださいね。…と、いうか、身体軸さんは、かからない気がします。良い意味で笑
この時期、今までとはちょっと違うな?と思う症状罹った方は、、
Source: 身体軸ラボ シーズン2
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