「実は、がんになっちゃって...」

「実は、がんになっちゃって...」――

幸いなことなのか、
私はまだ周囲からそのような告白を
受けたことがない

私が乳がん告知を受けたとき、
以前の職場の2人には
直接メールで伝えたことがある

1人の女性からは、

「おっぱいのひとつくらい、なによ。
 そんなの神様にくれてやれ。
 手や足がなくなるわけじゃないし、
 ポジティブにね」

と、
私が乳房全的に絶望していることへの
励ましの返信が来た

もう1人は、旦那様がすでに
末期のがんを告知されていた女性

私が5年近くがんを放置していたこと、
そして肝臓に見られた転移も
良性であることも伝えていた

「じゃあ、思っていたより
 進行はしていなかったんだね。
 安心しました。
 あとは先生に任せて
 手術までゆっくり過ごしてね」

そんな内容の返信だった

ここまで書けば、
がんを経験した人ならわかるだろう、
私が最初の人と
連絡を絶ったのは...

“慰め”や“励まし”は、
時として刃になる

まぁ、突然「乳がんになった」なんて
メールをもらっても
そりゃ、面食らうだろうな...

私が彼女たちの立場だったら――

「がんになっちゃって...」

そう告白されたら、
私はどうするだろう、
なんと言葉をかけるだろう...

経験した人にしかわからない、
痛みや悲しみ...

寄り添っていく思い...

たぶん、言葉は少しでいい

過剰な慰めも、
余計なアドバイスも
きっと求めてはいないと思うから

そっと背中に手を置くこと...

流した涙を受け止めること...

なにも言わすに
ただ話を聞いてあげることも
大切な寄り添いだと思うのだ

あのとき、
旦那様が末期がんという女性から
送られてきたメール

あの思い遣りに私が救われたように、
経験者にしかわからない“思い”が
きっとそこにはあるはずだ――

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Source: りかこの乳がん体験記

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