どうも、ヨウ-P(@s_y_prince)ことYO-PRINCEです!
いろんな切り口からカイゴのヒントをお届けしています!
今回解説したいツイートはこちらです↓
歯ブラシとコップ。
コッブに歯ブラシ入れておくことの多い介護現場。
たまにコッブを洗ってあげないとコッブの底がヌルヌルになります😩#介護にまつわる小さな引き出し
— ヨウ-P (@s_y_prince) 2019年8月14日
皆様の職場の洗面台周りは不衛生なことはないですか?
ご自宅の洗面台周りもこれを機にチェックしてみませんか?
洗面台周りの衛生面の環境って意外と見逃しがちなんですよね・・・。
コップ・歯ブラシだけの問題ではない洗面台周りの問題について原因を分析し対策を考えました。
コップと歯ブラシは不衛生なことが多い!?
冒頭ツイートのとおりなのですが、コップの底がヌルヌルになっていることがあるんです。
これはなぜか?
こんな感じで歯ブラシをコップの中に入れておくと、十分にすすげていない歯ブラシの水分がコップの底に貯まっちゃうんですよね・・・。
これ↓なんか最悪です(-_-;)
一番不潔な歯ブラシの先がコップの中に入っているではないですか( ̄▽ ̄;)
イギリスのマンチェスター大学の調査では次のような結果が出ています。
歯ブラシには1億個以上の細菌が付着しており、中には皮膚炎の原因ともなるブドウ球菌なども存在している。
もともと口の中には雑菌がいますし自分しか使っていない歯ブラシであればさほど神経質になる必要もないようですが、保管方法によっては細菌が増殖する可能性もあり注意が必要のようです。
まぁ、コップがヌルヌルになるほどの状態であれば注意が必要なことは言うまでもないことだと思いますが・・・。
まずは歯ブラシとコップを衛生的に!
保管方法によっては歯ブラシはかなり不衛生な状態になることが分かりました。
そんな歯ブラシとセットで管理すると、コップも当然不衛生ということになります。
かなり衛生面を考えた対策
まずは、かなり衛生面を考えてできうる対策をまとめてみます(^_^;)
歯ブラシについていくつかあげますと・・・
・歯ブラシを使用後は流水でしっかりと流す。
・歯ブラシは出来る限りしっかりと乾かす。
・歯ブラシは毛先を上にして保管する。
・月に1回程度は歯ブラシを更新する。
コップはと言いますと・・・
・コップを伏せて置いておく。
・コップを定期的に洗浄及び消毒する。
コップを伏せて置くというのはこんな感じですね↓
ちなみに、この画像で気になるところはありませんか?
飲み口が下についてしまうのが気になりますよね・・・。
これでは衛生的とは言い難いので、キレイなトレイの上に置いたり、コップスタンドなんかに掛けたりするとよいのかなと思うのですが、いろいろ調べているうちにこんな商品を見つけたのでご紹介しておきます。
こちらです↓
コップを伏せても飲み口が下につかない構造になっています。
しかもコップの持ち手の部分に歯ブラシを立てられるという優れものです!
これはおすすめ商品ですね!
ぜひ、かなり衛生面を考えて対策を練るときはご購入を検討してみてください!
応急的に簡単に対策を考える
さて、介護現場での管理を考えた時には、たいそうなことが難しいと思います・・・。
とりあえずこんな感じはどうでしょうか?
ちょっとしたことですが、だいぶマシだと思います(^_^;)
コップのなかに不潔な歯ブラシの水分が入らないですよね。
強いて言えば、歯ブラシは毛先を下に向けたほうが乾燥しやすくてよいかもしれません(^_^;)
あとはコップを週に1~2回洗浄・消毒しておくとよいかと思いますが、毎回使用前にコップを流水ですすいでから使用するのが理想かと思います。
加えて前述の対応で出来うる限りのことをしておかれたらと思いますが、歯ブラシの交換なんかはご家族に定期的な交換をお願いする等しておかれるとよいと思います
洗面台自体が不衛生なことが多い!?
歯ブラシにせよ、コップにせよ、周囲の環境が不衛生ではどう頑張っても衛生的とは言えません。
介護施設の場合、経験上洗面台が不衛生になりやすい傾向にあると感じています。
複数の利用者が使う洗面台は当然のことながら不衛生です。
不衛生と分かっている分、職員の洗面台の衛生管理の意識は向きやすいとは感じますが、業務に追われる介護現場においては十分とは言い難い施設が多いのではと感じます。
これが個室となった場合、部屋の数だけ洗面台があり管理しきれないことや、その利用者だけが使う洗面台であることもあって、職員の衛生管理の意識は下がってしまいがちです。
いずれにせよ、介護施設での洗面台の衛生管理は不十分になりやすいと言えます。
もちろんそうした衛生管理に力を入れておられる施設もあると思います。
なので、洗面台を見ればその施設の衛生管理の力の入れ具合が分かるかもしれませんね。
そんななかで、最低限しておきたい洗面台の衛生管理を二つ提案しておきたいと思います。
・洗面台の排水溝にヘアキャッチャーを置き、使用の都度ゴミを取り除く。
・洗面台にスポンジを置いておき、使用の都度スポンジで軽く磨く。
使用のたびに数秒でできるような簡単な清掃を施すことを習慣化することが洗面台の衛生管理の一番の近道だと思います。
洗面台が不衛生な理由は使わないから??
最後に、洗面台の衛生管理がなぜ不十分になるのかを少し書いておきたいと思います。
洗面台を使う場面はどんなときあるでしょうか?
・顔を洗う
・口腔ケア
・手洗い
・整髪
そんなところだと思います。
これらの行為には以下のような共通点があります。
①要介護状態になっていくうえで、まずしなくなっていく行為
②介助が必要になっても、あまり重要視されない
では、①②を踏まえて、それぞれの行為における介護施設でのケアの実態を見ていきたいと思います。
顔を洗う
まず、顔を洗うことを介助することは難しいです。
頑張って自分で手を流水で濡らして顔をぬぐってもらうのが精一杯で、職員の手で洗ってあげるのはかなり高度です。
そうなるとおしぼりで顔を拭くことが多くなってしまうので、洗面台は使わなくなります。
口腔ケア
口腔ケアは、通常は起床後・朝食後・就寝前などにすることが多いと思いますが、どれも介護現場は忙しい時間帯です。
なので、せめて就寝前だけでも口腔ケアをしようという施設も多いです。
ところが、就寝前の口腔ケアは特に忙しい時間帯!
食事の片づけ、排泄介助、パジャマへの更衣などなど・・・。
なかなか質は保てません・・・。
それに加えて義歯をされている方が多いので、うがいが出来ない利用者は洗面台まで行くことすらないこともあります。
義歯を預かって職員が洗面台で義歯のケアをするのです。
手洗い・整髪
手洗いもトイレのときに手を洗うぐらいで、洗いにくいため気持ち程度で洗っている方が多かったりします。
整髪も、鏡を見ることすらされなかったりしてしまいます。
洗面台には向かわずに職員が洗面台以外の場所で髪をといたり髭を剃ったりするのです。
洗面台前でのケアの見直しと環境整備
このように、洗面台前でのケアはなかなか質が保ちにくいケアなのです。
ケア自体が不十分となると、当然のことながらその場の環境整備はどうしても意識が向かなくなるというわけです。
一つ言えることは、洗面台前を使いやすくすれば、洗面台前のケアが充実するかもしれないということです。
どんな仕事も、仕事の効率をあげるにはまず環境からと言われてますからね!
今回の記事では、歯ブラシとコップを取り上げて環境整備をまとめてみたので、このとおりしていけば口腔ケアの質があがっていくかもしれません!
歯ブラシとコップの衛生管理ができるだけでも質は上がってますからね!
顔を洗う・手洗い・整髪等の洗面台前の行為も含めて環境を考えていくと、最低限以下の環境整備はしておきたいですね!
・タオルハンガーにタオルをかけて定期的に交換。
・電気シェーバーやヘアブラシなどを使いやすい場所に置く。
・女性なら化粧水などがあってもよい。
こんなふうにして洗面台周りの環境を考えていくと、ケアが変わっていくはずです!
まずは、整容のために鏡に向かうことを習慣化させたいところです。
まとめ
歯ブラシとコップの不衛生問題は、もしかしたら施設だけの問題ではないかもしれません。
家でも十分に不衛生であることは考えられます。
歯ブラシとコップの管理だけ考えても、十分な感染予防策となりますので、ぜひこれを機にチェックしてみてください。
加えて、今回の記事で書いたような洗面台前での行為を広く考えていくことで、さらなる衛生管理につながるだけでなく生活の幅が広がっていくことにつながると思います。
QOLの向上ですね(^_^)
化粧したり、整髪料つけて髪型セットしたりする高齢者が増えるかもです!
そうなると・・・、職員忙しなるかもですな(^_^;)
おめかしはたまに出かけるときぐらいにしてもらいましょうね・・・(^_^;)
洗面台って意外と大事!とりあえず洗面台の前でできること考えてみよう!
環境について考えた記事です↓
よければご覧になってくださいm(__)m
Source: すべての道は介護に通ず【暮らしかるモダンなブログ】
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