実は、すぐに体重が落ちる
たぶん、食事の量があまり摂れないから
なので、いつも間食
そして、食後はデザートをプラス
間食が体重維持の源となっている
小さい頃から食は細かった
出されたごはんを全部食べられなかった
給食も、お弁当も、いつも残していた
それでも、
高校を卒業して一人暮らしをはじめたときは
太ったこともある
20代のほとんどは過食症気味の時代を過ごし、
体重は今より10㎏近く多いときもあった
乳がんになってからは、
ホルモン療法の副作用で食べられなくなり、
現在に至る
「ホルモン療法は太る」
そう聞いていたが、私は痩せた
もちろん、「太る」と聞いていたことで、
太らないように気をつけてはいたが、
とにかく四六時中、胸がムカムカ
何を食べても美味しくなかった
そんな“間食”であるが、
「甘いものを食べていると再発する」
「甘いものはがんの餌」
と、言われる
がんを経験した人であれば、
一度は聞いたことがある言葉だろう
が、本当にそうなのだろうか
“食べたものが、そのままがんの餌になる”とは、
私は思えないのだ
身体の仕組みは、私にはわからない
が、人体は、
そんなに単純なことではないように思う
そもそも“がん”自体、
完全に解明されてはいないのだ
もちろん食べすぎは、
“がんに悪い”というよりは、“身体に悪い”
その先には、生活習慣病が待っている
私の周りには体重を維持するために、
一生懸命に食べている人たちが少なくない
消化器系のがんを患った人は、
食事の量が減ってしまうことで、
「すぐに体重が落ちる」という
なので、
簡単にエネルギー摂取ができる“甘いもの”を
よく食べているらしい
「それでも太れない．．．」
そう嘆く人たち――
どうか、
そんな人たちがいることを忘れないでほしい
そして、そんながん患者に向かって、
「甘いものはがんに悪い」
そんな言葉を投げかけないでほしい
平気でそのようなことを言えるのは、
きっと、その人自身が元気だから
平気でそんな言葉を放てるのは、
きっと、がんでつらい思いをしている人の
現状や痛みがわからないから
．．．なのだと思う
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Source: りかこの乳がん体験記
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