先にネクサバールやレンビマ? 先にNew FP?

外科医

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みなさん
おはようございます
2代目ガンちゃん先生です

今日は、
私の父、初代ガンちゃん先生の
命日です

父も岩本内科の頑張りを天国から見てくれている事と思います

父が急逝し
2代目ガンちゃん先生になって6年が経ちます

山口院長先生を始めとして、
岩本内科のスタッフ、
大学の同僚、
癌治療に関わる方々

みなさんの支えがあって、
“今”があります

もっともっと
多くの患者さまに貢献できるように
自分を磨き、
岩本内科を発展させていきたい
・・そう思うのです

さて、
本日ご紹介は、

肝動脈塞栓術が効かなくなった多発肝臓がんの患者さま

ステージ2多発、ステージ3多発の状態です

スライド3

これらは、原則的には
ネクサバールやレンビマなどの
内服の抗がん剤が投与されます

それが、標準推奨治療です

この方は、
中国地方の病院で
肝動脈塞栓術を繰り返されてきた
肝臓がんを患っている方です

レンビマなども考慮されましたが、
年齢がまだ若く、
癌をゼロにできる可能性を

という事で、岩本内科に来院されました

レンビマなどの薬剤の癌をゼロのする力は
2-5%程度です
全体的には命を延ばす効果は確実にありますし、
癌を小さくさせる力も30-50%と非常に高いのですが、
癌をゼロにする力はこの程度なのです

患者さまとよくよく相談し、
岩本内科でカテーテル留置を行い、
肝動注化学療法 New FP療法を行うことにしました

New FP療法の癌をゼロにする力は25%程度
大規模比較試験が行われていないので、
確固たるデータとは言えません

レンビマなどの薬剤は肝機能が良くないと
投与できません

ですので、できる限り早い段階でレンビマを投与した方が良い
という考え方もあります

一方で、癌をゼロにするタイミングも
出来る限り早い方が良いのです
多発する癌をゼロにするには、New FP療法が良いと思われます

ここが難しい点です

New FP療法も上手に行えば肝機能を低下することなく
継続できますので、この方の場合には先にNew FP療法を行うこととしました

逆に、レンビマやネクサバールを先に投与した方がよい症例もあります

治療後ですが、

スライド4
白くなっているのが癌に貯留した薬剤です

全ての癌に
リピオドールと呼ばれる白い薬剤が貯留したのを確認できました

継続治療を行い癌ゼロを目指します!
今週も治療・・・多そうです

さて、ガンばりますか

肝臓がん、転移性肝がんでお困りの方は、いつでも、どんな状態でも一度、岩本内科医院にお問い合わせください。
何かお力になれる事があれば、幸いです

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Source: ガンちゃん先生奮闘記

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