体調には“波”があるもので・・・。

一日一日、変わる体調

「きのうは調子がよかったのに、
 今日はあまりよくないなぁ...」

と、治療中は、そんなことの繰り返し

時に、数分でガラッと変わることもある

私は術後、ホルモン療法を5年

お腹に打つ注射と、
飲み薬で治療をしてきた

副作用がより強かったのは、
おそらく“注射”の方

飲み薬がさらに症状を強くさせていたように思う

「治療をやめる、やめない」で、
主治医とは何度も話し合ったほどだ

主治医は、

「そのうち、身体が慣れてくるよ」

と、しばらく経てば、
副作用も軽くなるような口ぶりだった

が、3か月...半年と過ぎても、
その症状が改善されることはなかった

少し副作用が軽くなりはじめたのは、
治療開始から2年が過ぎた頃だっただろうか

その後は、1年、また1年と、
ほんの少しずつではあるが、
症状は改善されていった

が、治療が終わっても、
すぐに体調が元に戻ることはなかった

その後も5年ほど、
得体の知れない体調に翻弄されていた

そんな中でも、

“体調がいい日”
“体調がいい時間”がある

「なんでだろう...」

と、まるで身体のどこかに
スイッチでもあるかのように感じた

「そのスイッチがどこにあるのかわかれば、
 自分で制御できるかもしれないのに...」

体調が悪い日・時間は、
ただ、沈むしかない

“体調”は、身体だけではなく心にも影響する

身体が元気だと心も元気

“楽しい”と思えること、
“美味しい”と感じられることは、
元気な身体があってこそ味わえるものなのだ

乳がんになって、つらい治療をして感じたのは、

「つらいのは生きている証拠」

つらいのは嫌なものだ

が、そんなことを思いながら、
“今、生きていること”を実感していた

調子がいいときは、

「今、この瞬間(とき)を楽しもう」

そう思った

「数時間後、また体調が悪くなるのなら、
 今、この体調を幸せに思わなければ...」

と...

5年の治療が終わって1年が経ったあるとき、突然、

「ごはんが美味しい!!」

と、感じた

それまでは、ずーっと胸がムカムカ

味覚も鈍っていた

薬の影響はまだ身体に残っていたが、
胸のむかつきと味覚異常の副作用が
なくなった瞬間だったのだろう

あまりの嬉しさに、周囲に、

「え? “ごはん”って、こんなに美味しかったっけ?
 はっきり味がする!!」

と、

「美味しい」
「美味しい」

を、連発していたのを覚えている

“体調の波”は不思議だ

が、悪いばかりではつらいだけ

少しでも“良いとき”があるのは、
もしかしたら、
“休憩”をもらっているのかもしれない

私にとって“体調のいいとき”は、
しあわせを感じ、
その瞬間を楽しむ時間だった

   1日1回、応援のクリックお願いします
       日々の励みになります
    両方押していただけると嬉しいです
       ↓         ↓
   にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへ
  人気ブログランキング   にほんブログ村

 ★しこり発見から治療までの経緯は⇒こちら

 ★さらに詳しい経緯を更新中⇒≪私の記録≫から


Source: りかこの乳がん体験記

コメント

タイトルとURLをコピーしました