(祐気取り)山梨 甲斐善光寺③ 水子地蔵尊【未来を担う子ども達への祈り】

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神社仏閣には、建立物(こんりゅうぶつ)の様式や、それらが風化した様子、あるいは祀られる神仏(御祭神や御本尊)などからも、その地域ならではの歴史やあるいは時代の変遷を垣間見ることができます。

わたくしは、お参りの際には境内をできるだけ隈なく巡りますので、境内社(摂社・末社)などにお参りしては、古(いにしえ)の世に想いを馳せ、人々の願いなどを感じ取らせていただきます。

これまで、全国にある、本当に沢山の水子地蔵尊にお参りいたしました。幼くして、あるいはこの世に生まれ出でる前に、天へと召された御霊のご供養にと、大小様々な奉納物が所狭しと置かれています。

手の平に載るような、ほんの小さなお地蔵さんなどが幾つも奉納されているのを拝見いたしますと、その一つひとつに、大切な命を失ったご家族の切なる思いが込められているようで、わたくしもしばし見入ります。

祀られている水子地蔵尊の御姿は、地蔵尊のみが彫られているものも、そして、幼い子がそのお地蔵様を取り巻くように、お地蔵様に抱かれ、あるいは高く手を掲げている姿など、様々に見られます。

霊魂は不滅で、しかも、いつかは再び人間界に輪廻転生するとは言え、幼子を失ったご家族の無念の思いは永遠に消え去ることはないのでしょう。

人の命の儚(はかな)さと、その一方、より一層、命とはかけがえのないものという出来事が、日本でも、そして世界でも日々多く見受けられるようになりました。

本日は、水子地蔵尊からの御言葉をお伝えいたします。

Rinokia

「万物は、ともに生かし生かされ、そして、限りある命であるからには、いずれの命も次(次の世代)へと順繰りに巡っていかねばなりません。

天より(地上を)見るに、何ものも、もはや“区別”などありません。みな等しく尊く、そしてみな等しく、愛しい。

神の御心はどうであるか、そして仏の心とははたして如何(いか)なるか、あなたがたは思いを巡らせることはありますか?

神の御心とは宇宙大に広がり、天に遍(あまね)く行き渡ります。そして仏の心は、深く、なお深く、地上の大地にしんねりと(=粘り強く)染み入ることでしょう。

願わくば、あなたがたには、たとえば、我が子に対する愛情と同様に、広く世のすべての子の幸(さきわ)いなることを、自らの術(すべ※ここではやり方の意味です。)にて、絶えず求めていただきたいのです。

世に現わされる(=地上に生きる)子どもたちの幸福を願うことは、まさに、この世の泰平(平和)を願うのと同じです。

いずれも、種(しゅ)が紡がれ、人々が互いの絆(結びつき)を得るべく、この世においてそのもっとも“核”(=中心)に据えるべきは、子という、次の世(次世代)を拓く存在です。

その意味では、世界総じての、人類が持てる財(=財産・宝)は、何より新しき息吹を心身に満たす、子ども達であると申せましょう。

一般に、神社仏閣にては、人々の多くは古(いにしえ)に想いを馳せ、あるいは、かつてこの世に生きし先人たちを想うかもしれません(※ここでは先祖などに祈りを捧げることなども含みます)。

古(いにしえ)を想い、先人を敬うは、天よりの強固なる加護を得ることでもあります。

固き古よりの結びつきは、迷い多きこの世を歩む(生きる)うえでの、まさに“燈火”となるでしょう。

そして、それと同様に、神々と、そしてわれら(御仏たち)は切に願います。

古を想う、それとともに、あなたがたには、どうか、次なる時代を担う子どもたちへの祈りこそを、以後益々強めていただきたいのです。

互いの国の、様々な立場にありてもなお手を取り合い、泰平の世となるべく力強く乱世(※ここでは、様々な困難多き世の中を指します。)歩むことを託された若き魂らは、神も仏も、そして元より民にとりての、輝く希望の“光”であることを、今こそすべての民が会得するべきです。

見えぬ明日は、それでも確実に訪れ、国々の姿、そして、人や社会の様子を、日の巡りとともにつぶさにこの世に現わします。

あなたがたの祈りこそは、見えぬ明日にこそ向けて、今や大いに放たれなければなりません。その祈りからの、今、まさに自らあるべき姿を懸命に模索していくのです。

今この世に生きるあなたがたの想いと祈り、そして、行動の一つひとつが、次なる世を生きる若き勇士たちの“基盤”となります。

真実(=本当は)、希望の光とは、にわかに“訪れる”(降臨する)ものではありません。

すでにこの世に生きる、先達のあなたがたから導き出される、誠に結びつき強き未来への縁(えにし)へに向け紡がれる賜物なのです。」

以上。

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Source: 神々からのメッセージ

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