【言ったもん勝ち?】言いたいことが言える職場を言いたい放題にしない方法

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どうも、ヨウ-P(@s_y_prince)ことYO-PRINCEです!
いろんな切り口からカイゴのヒントをお届けしています!

私は「言ったもん勝ち」が嫌いです。

でも、介護施設って「言ったもん勝ち」なことが多いんですよね。

そして、「言いたい放題」になってしまいます…。

そんな状況を打破するための私の実践例をお届けします!

きっと健全なる「言いたいことが言える職場」となるはずです!

感情労働がゆえに「言ったもん」が増える!

介護施設では、人間関係がよく問題となります。

その一つの原因は、介護の仕事が感情労働であることにあると思います。

感情労働とは、感情の抑制や鈍麻、緊張、忍耐などが絶対的に必要な労働のこと。
引用元:感情労働 – Wikipedia

介護の仕事は、感情を抑える場面が多くあることから、介護場面を離れたときに感情が解放されやすいんです。

感情が解放されること自体はとても大切なことで、愚痴や不満を言える職場環境は欠かせないと言えます。

介護の職場は、言いたいことを言える職場であるべきです。

そうすると、どうなるか??

まず、もともと「言える人」は言いたいことを言いますよね。

さて、「言えない人」はどうなるでしょう??

言えません…(-_-;)

そうなりますよね…。

感情労働がゆえに、仕事を離れたところで感情が表出される介護の職場は、放っておくと「言える人」の感情ばかり…。

「言ったもん」が増えていきます

そして、「言わないもん」は言わないまま…。

結果、「言ったもん勝ち」が成立していくわけです。

「言ったもん」の意見を鵜呑みにする「聞くもん」がいると厄介だ!

「言ったもん」がいるということは「聞くもん」もいます。

「聞くもん」は、受け身なので「言ったもん」の言うことを鵜呑みにしていきます

「言ったもん」の言うことは、感情に身を委ねて思うままにハッキリと物事を言うので、あたかも真実かのように聞こえます。

こないだな、AさんがBさんの食事介助2時間もしてはったんやて~!
長すぎるやろ!

え~!
マジかいな~!

こんなふうに、「言ったもん」の言うことが真実のようにして広がっていってしまうわけです。

その頃、「言わないもん」のAさんは1人悶々としています…。

Bさんは最初全然食事食べてなかったんやけど、1時間過ぎて食事下げようとしたら急に食べ始めはって…。

こんなとき、Aさんはどうしたらいいでしょうか?

上司に相談したらいいよ!

そうですよね!

ところが、その上司が「聞くもん」となっていることがあるんですよね…。

「言ったもん」の言うことを「聞くもん」の上司が楽しそうに聴いている姿を見てしまったとしたら、「言わないもん」のAさんは上司に言えるはずがありません。

こんなことが、介護現場ではよく起こっているのです…。

仮に「言わないもん」のAさんが頑張って上司に言ったとしても…、

こないだのBさんの食事介助なんですけど、実は……なんですよ。

それやったらそう言わな分からへんで。それにしても2時間は長いんちゃう??

こんなケースもよくあるんですよね…(-_-;)

こうなってくると、組織としてはなかなかの末期症状です…。

「言ったもん勝ち」の職場にしないために必要な思考

先日、こんなツイートをしました↓

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「言ったもん勝ち」の職場にしないために必要な思考とは、まずは耳にした情報や目にした情報を疑うということです。

「言うたもん」も「聞くもん」も「言わないもん」も、手に入れた情報を疑える職場風土を作ってしまいましょう!

幸い価値観が多様化している時代で、捉え方は一つや二つではないことが当たり前の時代です。

幸い介護の仕事は「介護に正解はない」なんて言われることが多く、「正解を探し続ける」仕事です。

介護現場で誰かが言ったことは、正解ではないのです。

一つの意見であり、一つの捉え方にすぎません。

そういう思考があれば、「言ったもん勝ち」にはなりません!

というわけで、私が大切にしている思考がコレです↓

正解を見つけてはいけない!
探し続ける!

そして、この思考を職場に広げるために私がよく使うフレーズがコレです↓

○○さんは、どう思っているんだろう?

何か事情があったのかもしれない!

では、実際に使ってみて考えてみましょう!

2つの言葉で「言ったもん負け」にする!

先にあげたこちらの事例で考えてみます。

こないだな、AさんがBさんの食事介助2時間もしてはったんやて~!
長すぎるやろ!

え~!
マジかいな~!

これを「正解を探し続ける」思考で捉えてみましょう!

○○さんは、どう思っているんだろう?

こないだな、AさんがBさんの食事介助2時間もしてはったんやて~!
長すぎるやろ!

確かにが長すぎるな~。
Aさんはどう思ってるんやろうな~?

え?そんなもん何も考えてへんやろ?

Bさんはどうなんやろな~?

え?
もう食べたないのに…とか思ってはるんちゃう?

聞いてみな分からんな~。

「言ったもん」の意見は、あくまで「言ったもん」の意見であり、捉え方です。

それぞれの意見や捉え方を一緒に考えてみるような作業をしてみると、会話は全く変わってきます。

そんな魔法のような投げかけが「◯◯さんはどう思っているんだろう?」なんです!

それぞれの意見や捉え方を想像してみるしかなくなります。

もちろん想像したって…、その場で分かる訳もありません。

何か事情があったかもしれない!

こないだな、AさんがBさんの食事介助2時間もしてはったんやて~!
長すぎるやろ!

Aさん、何か事情があったんかもしれんな~。

え?
事情って…何かある??

分からんけど…聞いてみたら?

いかがでしょうか?

Aさんの行動を勝手に評価してはいけません。

その行動には何か理由があるはずです。

そこの理由を知らないくせに勝手な想像で判断していいわけがありません。

もちろん、Aさんに聞いてみてAさんは本当に何も考えていないということもあります。

それなら2時間の食事が長すぎる理由をちゃんと教えてあげればいいだけの話になるわけです。

こんなふうにして、「正解を探し続ける」ような言葉が日常で当たり前に使われているとどうなるでしょうか?

そういう思考が広がっていって、「言ったもん」は言いたいことを言いにくくなり、「聞くもん」も聞き方が変わってきます

そうすると、「言わないもん」が言いやすくなってくるわけです。

この時点で、「言ったもん負け」の完成です!

仕上げ!「言えないもん」の意見は拾っていこう!

さて、「言ったもん勝ち」にならない風土作りの仕上げは、やっぱり上司の力が必要です。

「言わないもん」のなかには、性格上どう頑張っても「言えない」人もいます。

そこは、その職場の上司が「言えないもん」の意見を拾ってあげるようにしましょう。

上司が当てにならなければ、誰でもいいので「言えないもん」の意見を拾ってあげましょう。

そして、その意見を上司に届ければいいのです。

あるいは、「言えないもん」の思いに気づいた誰かが、上司から意見を聞いてもらうようにお願いしてもいいと思います。

とにかく、職場のなかで「言えないもん」の意見も共有できるようにしていきます。

そうすることで、職場のなかには様々な意見が広がっていくようになります。

そして、意見が偏る職場ではなくなっていきます。

これらの一つ一つの行動を積み重ね、続けていくうちに、「言ったもん勝ち」の職場風土はなくなっていくのです!

これで、「言いたい放題の職場」ではなく、健全なる「言いたいことが言える職場」の出来上がりです!

まとめ

悲しいかな…世の中「言ったもん勝ち」だとは思います。

何度も何度もそんな経験をしてきて、悔しい思いもしながら、この記事に書いたような実践をしてきました。

この方法は、継続することでかなりの改善が期待できます!

職場のなかでの1人が意識し行動し始めることで、改善の余地のある職場ならこの記事に書いたことはきっと広がっていくと思います。

なぜなら当たり前のことばかりだからです。

当たり前のことだから言い返しようがないので、上手くいくと思います!

もし、この方法でうまくいかなければ、最終手段は「目には目を歯には歯を」です。

実がこれが一番効果があるかもしれません!

相手がペラペラ言うのであれば、こちらもペラペラ真実をしゃべっていくという荒療治です!

相手はたいがい適当なことを言っています

こちらが根拠ある真実を言っていれば絶対に勝てるというものです(^_^;)

私は、どうにもならないと感じたときはこの方法を良く使っていました。

本当のことを言うのは全く悪いことではないので、復讐という気持ちも持たずに気軽にできると思います。

勇気のある方は使ってみてください(^^;

Source: すべての道は介護に通ず【暮らしかるモダンなブログ】

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