在宅ホスピスに取り組んでいると、
なんで、痛みが少ないんだろう?
医療用麻薬使用量が少ないんだろう?
と思うことがよくある。
在宅ホスピスにおいても、病院ホスピスにおいても、
薬の使用方法にそれほど差はないはずなのだが。
こんな時、ご家族とのよくある会話。
「せんせい、わたしたちなんもしてないんですけど、
普段どおりに過ごして、普段どおりにおしゃべりして、
普段どおりに顔見て、声掛けしてるだけなんですけどね」
「それがいいんですよ! お家にいてること、それ自体が、緩和ケアです!
とはいっても、ご家族でなんかしてるんでしょ?」
「そうですね~孫たちが、、、、、」
ギターとピアノで、生演奏!してくれました。
訪問のお風呂屋さんと一緒に、足と髪を洗ってくれました。
手を握って、アロマしてくれました。
生まれた曾孫がベッドで添い寝してくれました。
・・・・・・
それぞれのご家族で、取り組みは様々だ。
どれも、薬での緩和医療以上の緩和ケア。
まさしくこれこそが緩和ケアなんだと感じさせてくれる。
「生ライブハウスで、医者いらず!」と、
笑顔の患者さんに笑顔で伝えておきました。
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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