【セルフ・マウンティング】していませんか？

HSP片付けブロガーのナナコです。

こんにちは。

唐突ですが

あなたは、マウンティングされたら

どう感じますか？

私は好きではありません。

て言うか、イヤです。笑

でも、先日

はたと気付いた瞬間がありました。

人からマウンティングされるのは

イヤだけど

頭の中で誰かを自動的に

マインティングさせていることってあるな、と。

え？どう言うこと？

って感じですよね。

それはつまり

「ああ、辛いな」と思う現実があったとして

でも頭の中で

「いやいやいやいや、自分よりもっと辛い経験をしている人なんて

この世界中にたくさんいるから！辛いなんて思っちゃダメ！」

と、自分の辛さを下に見ることです。

もっとわかりやすく言うと

例えば…

「ああ、今日体調悪くて辛いな。仕事休みたいな。」

そう感じた時に

「いやいやいやいや、店長は風邪引いてるけど、プロジェクトのために徹夜で頑張っているんだから

それと比べたら、私の辛さなんて大したことないよね！」

と、自分より〇〇さんの方が大変なんだから！

と、自分自身で他の誰かを上にして

自分のことを下にすることを意味します。

これが「セルフマウンティング」です。

あ、結構やっていることってあるな、と。

でも、これってどうなんだろう…って

思ったのです。

だって

辛いものは辛いじゃないですか。(^^;

今日はこのテーマで掘り下げます。

＊セルフマウンティングとは、ナナコの造語です

それで頑張れるなら良いけど

あの人の方がもっと辛いんだから

この考え方で

乗り越えられる時は良いです。

それで力が湧き、奮起できるなら

全然OKです。

でも、その考え方が通用しないほど

しんどくなった時でも

ダメ！辛いなんて思ったら！

だって、あの人の方が私より大変なんだから！

そうやって

自分の辛さを打ち消そうとしたら

ちょっと立ち止まってみてほしいのです。

辛いなら「辛い」で良い

何がどう辛いか？

どんなことで辛さの限界点に達するか？

それは人それぞれです。

立場などで考えたら

「辛い」と言いづらいこともあるでしょう。

でももしかしたら

他人から見たら大したことがなくても

自分にとっては人生最大の痛みかもしれません。

痛みは自分が感じるもので

他人にはどうしたって

完全に理解することなんて不可能ですよね。

ですので

自分自身がその辛さをわかってあげるのは

とても大切なことです。

周りがどんな状況だろうと

どう思われようと

「辛いものは辛い」

それが自分にとって真実なら

「そうか、今とても辛いよね」と

ただただ

自分のその気持ちを

受け止めてあげましょう。

主導権は自分

それでも自分の辛さを

大きな声では

言えないことってあると思います。

冒頭で挙げた例えで言えば…

徹夜で頑張っている

風邪っぴきの店長を目の前に

「私、体調悪いです」とは

なかなか言いづらかったり。

あとはこれは私の経験ですが

父が亡くなった時

「一番辛いのは、連れ合いの母だ。

だから、私は泣いちゃダメ。」と懸命に強くあろうとしたり

つまり

何か辛い現実を経験している人を横目に

自分の辛さ・痛み・悲しみをアピールするようなことは

気が引けたりするわけです。

だから

セルフマウンティングをしてしまう。

ダメダメ

〇〇さんの方が大変なんだから！

私の痛みなんて我慢すべきよ。

でも、人生で感じる痛みに

誰が上とか、誰が下とか

そういう捉え方ってどうなのでしょう。

店長の方が大変かもしれない

母の方がずっと悲しいかもしれない

でも、じゃぁ

私の辛さや悲しみは二の次で良いの？

そうではないですよね。

辛いものは辛い、悲しいものは悲しい。

それを蔑ろにすることは

自分に優しくないなって思うんです。

「私って可愛そうなのアピールをしよう！」

という意味では、もちろんなく。

何があっても自分自身だけは

自分の辛さを受け止めてあげるのって

必要なことだ、という話です。

「ダメダメ、我慢しなさい」

「あなたの辛さなんて、大したことないわ」

「もっと頑張れるでしょう？」

自分の心と体に鞭打って

そのような言葉をかけ続けたら

誰が自分のことを労ってあげられるでしょうか？

おわりに

自分のことより、誰かのこと

これは美しいです。

でも、それで壊れてしまわないように

辛い時は辛い、と

声に出して欲しいのです。

誰かの痛みを背負う覚悟に疲れた時

「私も辛いよ」

そう言えることもまた

美しい姿だからです。

弱くて、脆くて

思ったよりも頑張れなかった

そんな自分を認めた時

心や頭でセルフマウンティングする必要なんて無くなって

誰もがこの世界を

愛と矛盾で懸命に生きていると

受け止められるだろう、と感じています。

こんな考えが頭をよぎったのは

ランニングしながら

夕方の空を眺めた時でした。

青い空に

ピンク色の雲が流れていて

綺麗で、悲しくて、優しくて