肺がんだった祖母を、自宅で看取った。
もう20年も前のことだ。
彼女が、宝塚の市民病院の病室で言った、
あの一言の、ワンシーンが今でも思い出される。
「お家に絶対に帰る。ここでは死にたくない」
この物語は、
主役は、祖母で、
助演は、僕の母と医者3年目の役立たずの僕。
在宅医は、近所の先生で、はっきり言うと、
先生は、脇役も脇役だった。
ザイタクホスピスは、めっちゃ楽しい。
人間模様に溢れている。
祖母との想い出のシーンの多くは、
このザイタクホスピスでの想い出のシーンが多い。
どのシーンも楽しい想い出ばかりだ。
そして、楽しいのは、脇役の在宅医ではなく、
主演や助演の、患者さん本人やご家族だ。
このことを、なんとか、なんとか、伝えたい。
端っこの脇役のザイタク医の僕は、いつもそう願う。
歌でも歌えたら、髭男の115万キロのフィルムを歌って、
このザイタクの楽しさ、伝えるんだけどなあ。
ザイタク医療、
ザイタクホスピス、
ザイタク文化は、
ぜったいに、
患者さん本人が中心の物語であることを、
けっして忘れてはいけないんだ。
患者さんが中心の物語であるからこそ、
きっと楽しいんだ。
この楽しい物語を、
みなさんご一緒に、
紡いでいきましょう!
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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