幻のニホンアシカ「勢い使い尽くすべからず」

その他

ニホンアシカ。

かつて日本に生息していたアシカ。

国際自然保護連合ICUNでは
すでに
絶滅した種として登録されています

日本の環境庁でも、
1991年までは絶滅と認定していましたが
1970年代に目撃例があったことから、
絶滅認定を取り消し
絶滅危惧種に分類し直されました。

IMG_4986

薩摩川内市沖の下甑島の岩場で
アシカが目撃されました

漁師さんがデジカメで撮影し、
専門家が鑑定したところ
アシカの若い個体であることがわかりました。


これが、
幻のニホンアシカなのか
カリフォルニアアシカやガラパゴスアシカ なのかは
写真判定では
不明です。

でも、
ニホンアシカが絶滅していない可能性も出てきたのです。

日本には、
鳥獣保護法がありますが、
この法律が制定された1918年から実に約84年間は
海洋哺乳類は保護対象ではありませんでした。

2002年12月になって鳥獣保護法が全面改正された際に
ようやく
ニホンアシカが保護対象動物となりました。

でも
すでにほぼ絶滅とされていた時期です・・。

アシカは、
商業用となっていたため、
保護対象ではなかったのでしょうか?

絶滅の原因は、人による乱獲です。

昔、
リャンコ大王という
伝説のニホンアシカが実在していました。

リャンコ大王は、
竹島に生息していた雄のニホンアシカです。

当時アシカ漁が盛んだったころに
アシカ猟のための網でさえ食い破り、
捕まえることができなかった
強い個体でした。

まさに、
ニホンアシカの王様。

でも、
1931年夏に射殺
剥製にされ

現在は島根県立三瓶自然館に展示されています。

大きいというだけで
射殺対象になってしまう・・・・。


「勢い使い尽くすべからず」

12世紀の中国の禅僧である大慧宗杲(だいえそうこう)の座右の銘とした言葉です。

一、勢い使い尽くすべからず。

二、福受け尽くすべからず。

三、規矩行い尽くすべからず。

四、好語説き尽くすべからず。

勢い使い尽くすべからずは、勢いあまって調子に乗りすぎると
良くない結果となる。

福受け尽くすべからずは、人から与えてもらいっぱなしでは人は離れていく。

規矩行い尽くすべからずは、規則は大事だけれども、すべて規則の奴隷になることはよくない。

好語説き尽くすべからずは、言葉ですべて教えてしまうと、軽々しく理解され、本質を見ることが出来なくなる。

というものです。

動物の絶滅も
銃を手にした人間が
自分の能力を過信して調子に乗り
どんな動物でも
手あたり次第殺していってしまいました。

この
「勢い使い尽くすべからず」が
出来なかった結果です。

多くの動物たちは、
人の身勝手で殺され、
数が減っても
顧みられることはなく、
そのまま殺され続けて
絶滅へと導かれてしまいました。

ニホンオオカミも
ニホンカワウソも・・。

この4つの尽くすべからずは
私たちが今、
最も必要なことです。

今日もありがとうございます。
ブログランキング参加しています。
応援クリックお願いします。



Source: ひかたま(光の魂たち)

コメント

タイトルとURLをコピーしました