神の詩 第二章第十六~十七節  2/6

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神の詩 第二章第十六~十七節 2

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「実在しないもの(肉体)は存在せず、実在するもの(アートマン・真我)は消滅しない。真理を知る人々はこの両方の事実を理解している。(十六)」
「この万物に遍在するものは不滅であることを知れ。誰もこの不滅であるものを破壊することができない。(十七)」

ここで、
物質の基本形を見てみましょう。

私たちは、
物質世界にいるおかげで
エネルギーが物質としての形態をとる
という
奇跡的な現象を当たり前のこととして認識しています。

物質界から見ると
エネルギー世界の現象が物質界で捉えられると
奇跡と驚かれますが、

エネルギー的には
エネルギーが物質としての形態をとる物質界の現象の方が
奇跡的です。

物質界の視野しかない地上の人間から見れば
物質の大元であるエネルギー世界については
まだまだ
ほとんど未知の領域になっています。

物質の基本として、
動物、植物、鉱物など
すべての存在は
原子の集合体から構成されています。

原子は、
電子・陽子・中性子から構成されています。

素粒子物理学によると、
原子核の構成成分である陽子と中性子は、
素粒子によって構成され、
素粒子はさらに、
より基本的な粒子によって構成されています。

素粒子物理学では、
万物すべてを構成する基本である基本粒子と呼ばれる最小粒子の存在を示唆しており、
基本的な粒子は
エネルギーで構成されています。

科学者たちは、
その素粒子を加速器に入れて
お互いに衝突させる実験を繰り返しました。

その結果、
素粒子は
物質ではない純粋なエネルギーである
ことが証明されました。

そのエネルギーは、
不可視であり、
光や音として表現できるので、
最新物理学では
「すべての物質は光で構成されている。」
と言えるのです。

アインシュタインの方程式で計算すると、
一人の人間の肉体を構成する原子のエネルギーは
巨大な水素爆弾数十個分という膨大なエネルギーに相当するそうです。

すべての存在は、
エネルギーで形成されています。

次に
物質の基本単位でもある原子について見てみましょう。

原子は、
原子核(陽子・中性子)とその周囲を回る電子から成っています。

原子核の大きさと、
電子の周回軌道の大きさは、
ボールと野球場の大きさにたとえられます。

野球のボールが原子核だとすると、
野球場の周囲を回っているゴマ粒大のものが
電子です。

広大な電子軌道のわりに
なんと核の小さいことでしょう。

最先端の量子論が展開する原子モデルでは、
電子の動く範囲を電子雲という、
電子の動ける範囲を示すことで表現されます。

この電子の動きによる電子雲の範囲が、
その原子の固体としての範囲ということになります。

もちろん
これらのモデルは
五感を通して理解するための一表現であり、
実像とは異なりますが
概念として捉えていただきたいと思います。

原子における、
実体:空間の比は、
およそ1:100,000といわれています。

ほとんどが
空間で占められています。

この空間は
振動するエネルギーの束であり、
多くの叡智と愛と意思を持つ不可視の領域です。

最先端の量子論によれば、
実体部分もさらに細分化できて、
最終的には非物質であるエネルギーという観点から見ると
100%が空間という認識になります。

素粒子が、
エネルギーレベルから物質レベルへと周波数を落として物質領域に具現化していくと、
回転状態もしくは振動状態によって
ボソン粒子とフェルミ粒子などの形でとして現れてきます。

そして、
素粒子が集まり、
原子を構成していきます。

原子核同士は
一定の距離以上に近づくと反発する力をもつために、
あたかも固体として実体があるかのように
知覚されることになります。

ネオプラトニズム創始者ギリシャの哲学者プロティノスは、
物質界から万物の根源である「一なるもの」までを
一つの波動の流れとして解説していますが、
この物質世界を
波動の末端のお茶の出がらしのような存在
というわかりやすく的確な表現しています。

このような表現は、
おそらく深い瞑想体験に根ざしたものと思われます。

ヨーガでは、
粗大身
という表現をしています。

私たちの世界は、
まず唯一無限の創造主から発せられた霊光で始まり、
それが
五つの光
に分かれます。

この様子は、
一定の瞑想修業を行うことにより、
誰もが見ることができます。

これら精妙な五つのエネルギーが
複雑に絡み合いながら、
エネルギーの波動を下げながら拡がっていき、
徐々に
エネルギーが
物質世界の元となる仮想粒子となり、
それが
さらに素粒子へと表現され、
素粒子が集まり原子となり、
徐々に粗大な物質へと移行する過程で
万物万象が創造されていくことになります。

「シュヴェーターシュヴァタラ・ウパニシャッド」の中には
「一本の髪の毛の先端を百等分し、
その一区分をさらに百等分する。
これが魂の大きさである。」
と記されています。

この魂は、
物質的原子や素粒子とは違う
精神的粒子または霊的粒子ともいえるもので、
この宇宙に無数に存在しています。

人の中にも動植物の中にも、
細菌にもウイルスの中にも存在しています。

続きます。

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Source: ひかたま(光の魂たち)

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