今年に入ってから、
著名人の哀しいニュースが後を絶たない
テレビや映画でよく観ていた、
いわゆる“人気がある”人たち
今でも変わらず活躍をし、
傍からは見れば、羨ましくも思える
そんな彼らの死は、違った意味で
命について考えさせられる
がん告知を受けたとき、
そして、母ががんの転移で亡くなったとき．．．
死は、いつも近くにあった
が、今回の、“自ら命を絶つ”ということ
しかも、しあわせそうに見えていた人たち――
そう、“しあわせ”は、その人によって違うもの
誰かに羨まれるものでもない
乳がんになったとき、
何気ない日常がしあわせなことだと思った
毎日毎日繰り返される退屈な日々が、
本当はしあわせなことだと思った
“平凡”が、
本当はしあわせなことだということも知った
お腹がグーッとなることも、
毎日おいしくごはんを食べられることも、
ケーキが食べられることも、
「こんなにしあわせなことだったんだ」と気づいた
当たり前の日常
それは“当たり前”ではなかった
健康に生きていられるのは奇跡――
結局、誰が何を抱えて生きているのか．．．
きっとそれは、誰にもわからない
そんな今夜は、中秋の名月
残念ながら私の街は、
雨が降り出しそうな雲が空一面に広がっている
．．．ということで、
今年の十五夜は昨年の月でも眺めよう
でも本当は、満月はあした
この月も、左が少し欠けている
乳がんがわかって、
「死にたくない」と思った
でも、治療がつらくて、先が見えなくて、
「死にたい」と思ったことがある
“生きること”って難しい――
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Source: りかこの乳がん体験記
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