高齢者が閉じこもりやすいのは?在宅か施設か?個室か多床室か!?

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どうも、ヨウ-P(@s_y_prince)ことYO-PRINCEです!
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特養と言えば、大きく分けて従来型特養ユニット型特養があります。

従来型特養が個室と多床室で構成されているのに対して、ユニット型特養は全室個室となっています。

ユニット型特養の「全室個室」というのは大きなウリの一つなわけですが、捉え方は様々なようです…。

皆様はどちらがいいですか??

僕は4人部屋のほうが話し相手がいていいし、従来型のほうが安いんでしょ!?

多少高くてもユニット型の全室個室のプライバシーが守られてるほうがいいに決まってるやん!

人それぞれ捉え方は違うとは思うんですが、これからの時代は個室を望む人が増えてくるでしょうね~。

だって、一人の時間欲しいですもんね!

そんななか、個室に対してこんなことを指摘する人がいます。

個室って人との関わりも減って閉じこもりになるんちゃうの??

果たして、全室個室ユニット型特養は利用者を閉じこもりにしてしまうのでしょうか??

すごくマニアックな内容ですが、高齢者が閉じこもりやすい環境について在宅と施設を比較しながら考えてみました。

在宅に比べれば施設は閉じこもっていない?

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まずは、在宅施設での生活を比べて、どちらが閉じこもりがちかを考えてみましょう。

施設に入所すると、施設のなかでの生活が主となることから、その時点で箱の中に閉じ込められてしまうような印象を持たれる方もあるようです。

確かに在宅では、デイサービスやデイケア等のサービスを利用すれば、定期的に外に出かける機会もありますし、他者との交流もあります。

それに在宅介護を頑張っておられる介護者の方は、積極的に散歩に連れて行ったり、買い物に連れて行ったりされているので、そんな環境と比べると、施設での生活は「閉じこもり」がちと言わざるを得ません。

ですが、こうした在宅介護の環境はごく一部です。

仕事をしながらの介護であればどうしても昼間独居状態になってしまいますし、老老介護の場合はなかなか家から外に連れ出すことも困難となります。

そうした場合は、デイサービス等の通所サービスを使っていたとしても、週に半分以上は家で「閉じこもり」がちな生活をされていることが多いのが現実です。

ベッドで寝て、何をすることもなく過ごされる時間も多いことでしょう。

そして、家族からはこんなことを言われてしまったりします…。

おかあさん!
勝手に外出たら危ないで、じっとしててな!

こんなふうに、週単位・月単位で見ていくと、週に2~3回はデイサービスに行き、週に2~3回は誰かが訪問してくれ、月に1~2回はショートステイに行く等している姿が見えてくるのですが、1日単位で生活を見ていくと、実は在宅での生活は「閉じこもり」の時間が多いことが見えてきます。

では、施設での生活はどうでしょうか?

朝起きたら、起きて部屋から食堂へ向かいます。

食堂では何人かの利用者さんと職員さんがいて、会話を交わしつつ、食事を食べます。

その後、タオルを畳んだりの手伝いをしたり、コーヒーを出してもらったりして過ごす方もいれば、いったん部屋に戻られる方もいます。

部屋に戻ってどうかというと、時々は職員が見に来てくれて、ごみを捨ててくれたり、換気をしてくれたりして、そんななかで一声、二声かけてもらえます。

そして、食事に近づくと早めに起こしてもらえることが多いと思います。

施設によるでしょうが、ちょっとした体操をすることもあるでしょう。

昼食を食べたら、多くの方は昼寝をします。

もちろん起きて過ごす方もおられます。

…とまぁ、こんなふうにして、日常が起きたり寝たりで、寝ていたとしても時々は職員が訪室してくれたりして、常に誰かがいてくれるなかでの生活は部屋に閉じこもっていたとしても刺激ある日常なのです。

施設での生活は、1日単位で言えば、決して「閉じこもり」とは言えない日常があります。

これを週単位・月単位で見たときには、施設によっては「閉じこもり」がちな状況があるかもしれませんね…。

だから、施設の良し悪しを判断するときに、行事ごとの多い施設が良いように思われるのですが、1日単位の生活支援の状況も見るべきだと思っています。

行事ごとが少なくても日常の支援を頑張っている施設もありますし、そういった施設は日々の「閉じこもり」対策がしっかりとできているので、部屋に「閉じこもり」がちという印象は全くないと言えます。

結論、施設は、個室であろうが多床室であろうが、在宅と比べると「閉じこもり」になりにくいと言ってよいと思います!

ユニット型特養と従来型特養の「閉じこもり」具合はどう違う??

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では、ユニット型特養従来型特養の違いを見てみましょう。

ユニット型特養は、「ユニット」という10人前後の少人数グループごとに介護を行っていく形で、職員もまた少人数グループに分けて介護に当たります。

食堂の近くに利用者毎の各個室が用意されているこじんまりとした空間で介護をするので、職員の動く動線は短く、各利用者への関わりは自ずと増えます。

個室とはいえ、職員が訪室しやすい環境があるので、「閉じこもり」状態にはなりにくいと言えるでしょう。

ハード面での環境の力を使いながら介護ができるのがユニット型の強みですね!

ただし、このユニット型の環境をつかいこなすのは、かなりのスキルが必要なのです…。

一人でユニットを切り盛りする時間帯には、その一人の職員のスキルややる気がすべて反映されてしまうという脆さがあるんですよね…。

あの職員さんときは、1回も部屋に来てくれへんわ…。

…なんてこともあるわけです…。

これが従来型だとどうなるかというと、大人数の利用者を広い空間で5人、6人といった複数の職員で役割分担しながら介護にあたることになります。

良く動く職員やあまり動かない職員、いろんなタイプの職員が力を合わせるとどうなるか…。

あの職員らが集まった日は、1回も部屋に来てくれへんわ…。

結局は、その日の出勤者によってはこんなことになります…。

いい職員ばかりなら問題ないですし、いい職員が少しでもいてくれたら、少しは訪室の機会も増えるかもしれません。

従来型は複数の職員で仕事をすることの難しさが壁となることがあるのです。

いい職員も悪い職員ばかりの日は悪い職員になってしまったりすることもあり…。

結局は従来型かユニット型かの違いというより、職員の質によって「閉じこもり」状態を作ってしまう可能性があるわけです…。

個室も多床室も閉じこもりへの影響は一緒!?

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最後に、個室多床室を比較します。

結論から言いますと、個室であろうと、多床室であろうと、部屋に閉じこもりがちになる方は閉じこもります。 

多床室だからといって、他利用者と話をしたりすることがあるかと言うと、昔みたいに元気な方は施設に入れなくなったので、話ができない方も増えてきてますし、同室者同士で会話が成り立つことも激減しています。

それにプライバシーを重視する時代背景から、昔みたいに仕切りのカーテンも開けっ放しみたいな施設はほとんどないと思いますし、基本しっかりと仕切られて個室に近い空間が作られています。

ただ、多床室のほうが、職員の訪室の機会で言うと、他の利用者への訪室でついでに顔を見に来てもらえるようなことはあるので、若干人との触れ合いは増えるかもしれませんね。

他の利用者と職員の会話から、部屋全体で話が盛り上がるようなこともあるでしょうし。

一方、個室はと言うと、一人のほうがいい方にとっては落ち着きます。

閉じこもりがちな方にとっては、個室のほうが安心感があるので、精神的には落ち着けるというメリットがあるかもしれません。

まぁ…、その程度の違いです。

なので、個室でも多床室でも「閉じこもり」との因果関係はさほどないと捉えてもらってよいと思います。

一人がいい人は個室のほうがいいし、誰かがそばにいるほうが安心という人は多床室のほうがいいだけのことですね(^^;)

まとめ

 

高齢者が閉じこもりやすい環境は、おそらく家が一番閉じこもりやすいと思われます。

一番居心地がよく自由ですからね…。

そんな環境のなか、閉じこもりにならないように在宅で介護されているご家族は本当にスゴイと思います。

もちろん、在宅介護を支援するケアマネジャーやサービス事業所の力もスゴイからこぞ、閉じこもりが防げているのでしょう!

施設に入所すると、良くも悪くも、集団生活に合わせないといけないことが幾分出てくるので、比較的閉じこもりにくくはなってきます

在宅と施設を環境だけで比べると、断然施設のほうが閉じこもりにくいと思います。

個室のほうがが閉じこもりになりやすいと思われがちですが、経験上、個室でも多床室でもその影響は大差ありません。

施設で利用者の閉じこもりに影響するとしたら、介護の質の差です。

その介護の質の差を生んでいるのは、何か??

運営方針がしっかりとチームに浸透しているか否か?

運営方針に向かって人材育成やチームマネジメントにしっかり取り組んでいるか否か?

要するに、健全な経営ができていれば、介護の質は高まり、どんなハードの環境であっても利用者の閉じこもりは防げるということです。

ユニット型でも従来型でも、個室でも多床室でも、職員が生き生きと働いている施設は利用者も生き生きしてくるものです!

職員は詰め所に閉じこもらないし、利用者は部屋に閉じこもりません( ー`дー´)

そんな施設で働きたいですし、そんな施設を利用したいものですね!

 

Source: すべての道は介護に通ず【暮らしかるモダンなブログ】

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