黙々と、一人、練習――
そこは、ボウリング場
閑散としたセンター内に、
ボールの着床音とピンが弾け飛ぶ音が響く
そんな中、今日は珍しく、
次々とお客さんが入ってくる
いつしか私の隣には、3人連れのご家族
女の子は2~3歳だろうか
ひとりでは重いボールを持てないため、
父親と一緒に楽しそうにボールを転がしている
ふと、その後ろに目を遣ると、
お母さんがスマートフォンで
そんなお子さんの動画を笑顔で撮影している
なんとも温かな光景だ...
そこにあるのは、“幸せな家庭”――
そしてその瞬間、
“虚しい”とか、“切ない”とか...
なんとも言えない感情が襲ってきた
それは、昔、私が夢見ていた姿
“結婚をして、子どもを産んで、
しあわせな家庭をつくる”
そんな漠然とした、子どもの頃からの夢だ
“普通”だと思っていた、“子どもを産む”ということ
“普通”は、“当たり前のこと”だと思っていた
まさか人生の中で、
“子どもが産めなくなる”とは思ってもいない
“普通”は遠い...
なんだか自分が情けなく思えた
ちっぽけだった
゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆
そんな今日は、ハロウィン
しかも満月
さらに、
1か月に2度、満月があるというブルームーン
“ハロウィンの満月”は、日本では46年振りだとか
ここ北海道では、“観測史上初”のことらしい
そして、夕方
東の空に昇ってきた、大きなオレンジ色の満月
まだ地平線の近くなので、
月がちょっと歪んで知る
それはまさに、“ハロウィン的”な光景...
美しい月を観られたことに感謝――
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Source: りかこの乳がん体験記
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