「なんで私が?」――
がんになった人のほとんどがそう思うらしい
が、私はそうは思わなかった
「私の人生、こんなもん...」
それが第一の感想だった
「そんな生き方しかしてこなかった。
だからこの年齢で乳がんになって、
このまま死んでいくのが
私らしい人生のシナリオかもしれない」
そんなふうに思った
それでもやっぱり、「がんです」と言われると、
心は乱れる
泣き崩れもした
「死ぬのか......」
そう思った
いつだったか...
手術を終え、治療がはじまって
1年くらい経った頃だっただろうか
「乳がんになる人は、頑張る人が多いんだって」
そんなことを言われたことがある
『私は頑張ってきたのだろうか...』
決してそんなことはなく、
きっと誰もが頑張っているはずだ
“乳がん”という、命を脅かしかねない病
そして、つらい治療
これからの不安山積の中、
きっと誰かが考えた励ましの言葉なのだろう
「きれいな人に、乳がんになる人が多いんだって」
...というものもあった
『いや、私、不細工だし...』
と、心の中で苦笑いをしたこともあったっけ...
科学的根拠が全くないであろう、それらの言葉
当時は心も身体もあまりにもつらすぎて、
『この人、なに言ってるの?
そんなわけないじゃん』
と、思ったものだが、
今思い返すと、そうやって考えてみることも
気持ちが少し楽になる方法なのかもしれない
間違いなくその人は、私を元気づけようと、
かけてくれた言葉なのだから――
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Source: りかこの乳がん体験記
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