転倒リスクが高まる介護者側の3つの原因【自立支援も事故原因だ!?】

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どうも、ヨウ-P(@s_y_prince)ことYO-PRINCEです!
いろんな切り口からカイゴのヒントをお届けしています!

介護現場での困りごとの一つに「転倒リスク」があります。

皆様は、この「転倒リスク」にどのように向き合っているでしょうか?

転倒リスクに限らない話ですが、介護現場のリスクの原因を究明する際には以下の3つの視点で考えます。

  • 介護者側の原因
  • 利用者側の原因
  • 環境面の原因

今回の記事は、「介護者側の原因」に絞って深堀りしていきたいと思います。

「介護者側の原因」で、転倒リスクが高まる場面はどんなときでしょうか?

そりゃあ、認知症の方を不穏状態にさせてしまったときじゃないの??
不穏になられて、ウロウロしちゃう…(^^;)

介護経験のある方なら、一番に認知症の方の転倒リスクを思い浮かべることと思います。

果たして、介護現場で「介護者側の原因」で転倒リスクが高まる場面はそれだけなのでしょうか?

というわけで、転倒リスクが高まる介護者側の原因を大きく分けて以下の3つとします。

  1. 不適切ケア
  2. 自立支援的関わり
  3. アセスメント不足

では、順番に説明していきたいと思います。

「不適切ケア」が転倒リスクを高める!

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まずは、冒頭で触れたとおり、介護者が認知症の方を不穏にさせてしまった場面を考えてみたいと思います。

その背景には、「不適切ケア」が潜んでいることが多いんです。

「不適切ケア」って何ですか?

「不適切ケア」とは、配慮が足りない対応で、相手を不快にさせたり心を傷つけたりしかねない行為のことです。

職員は無意識で、放っておくと虐待につながりかねない行為であるため、「虐待の芽」とも言われています。

不適切ケアの説明をするのによく使われるのがこちらの三角形👇

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「虐待」が疑われる「グレーゾーン」とまではいかないのが「不適切ケア」ということですね。

介護者がイライラしてしまうのも、「不適切ケア」の一つと言っていいと思います。

この「不適切ケア」は、虐待を説明するときによく使われるのですが、転倒リスクにもつながっているということを忘れてはいけません。

特に認知症の利用者さんは、「不適切ケア」を敏感に感じ取られます。

ということは、「不適切ケア」をなくせばいいんですね?

残念ですが…(-_-;)

忙しい介護現場では、いくら職員が意識していても完全に「不適切ケア」をなくすということは不可能です。

何らかの「不適切ケア」が介護現場にはあり、認知症の利用者さんを不穏状態にさせていることが日常的に起きていると捉えておいた方が良いと思います。

認知症の利用者さんは、不快感を感じる等して、「帰りたい」という精神状態になったり、落ち着きがなくなってしまい、動き始めてしまうわけです。

転倒リスクの高い方が歩けば転倒リスクは当然高まりますし、転倒リスクが低い方でも不穏状態で歩けば転倒リスクは高まります。

このように、忙しい介護現場では「不適切ケア」が存在するのは当たり前のことで、知らず知らずに介護者が転倒リスクを高める要因となっていることが往々にしてあるのです。

「不適切ケア」で認知症の方は不穏になるのは分かったけど、なんで動き始めるんですか??

不安になったり心配事があったりしたときに人はどういう行動をするかを考えると分かると思います。

そうかぁ!
ソワソワしてじっとしていられなくなったりするってことかぁ!

思いが抑え込まれると人は動きたくなるものなんです。

逆に言えば、安心できているときはじっとしていられるってことですね。

日頃からそのことを意識しておけば、思いを満たしてあげられる関わりが増やせられるでしょうし、そうした関わりは認知症の方のなかで心の中の安心貯金として働いてくれるはずです!

そうすれば、認知症の方の思いが満たされ、安心できることでソワソワと動き出されるような不穏行動は減らせるはずです。

ちなみに、この「不適切ケア」は介護職の人間性そのもの利用者との相性の影響あることも多い現実があります…。

その場合は…、どうしようもないかもしれませんね…(-_-;)

「自立支援的関わり」が転倒リスクを高める?

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では次に自立支援的関わりについてです。

自立支援的関わり??
どうゆうことですか?
ええことのように思うんですが…、それで転倒リスク高まっちゃうの??

おっしゃるとおり、利用者さんにとっては良き関わりです。

さきほど説明した「思いを満たす関わり」を突き詰めていった関わりが、自立支援的関わりなのです。

どんな関わりなのか、実際私が取り組んできた例をもとにして説明したいと思います。

私の勤めているデイサービスでは、あらゆる自立支援に取り組んできました。

ざっとこんな感じです👇

  1. 全介助だった背部の洗身や洗髪をできるだけ自分でしてもらった。
  2. シャワーを使える人は使ってもらった。
  3. ドライヤーもできる人は自分で自由に使ってもらった。
  4. ティータイムの飲み物は自分たちで準備して飲んでもらった。
  5. 制作物は利用者の意見が反映されるように働きかけた。

こういった取り組みをちりばめると人はどうなると思いますか?

もっといろんなことをしたくなる…ですか?

そうですね!

介護現場というのは、もともと行動を制限させてしまっていることが多いんです。

利用者のなかには、「勝手には動いてはいけない!」と思っておられる方も多いんですよね…。

そんななか、自分で自由にできる時間を作り始めると、利用者が生き生きとしてこられるのです!

ここまでを想像すると良いイメージしかないんですが、生き生きすると人は動き始めちゃんです(^^;

これは嬉しい誤算だったのですが、利用者が一人で動かれることが増えてしまったんです…(^^;)

これは、認知症のあるなしに関わらずでした。

そりゃあ、そうですよね(^^;)

解放されたら人は動きたくなりますから…。

抑え込めば転倒リスクがあがり、引き出しても転倒リスクがあがる…。

そんなことを考えながらのツイートがこちら👇

こうした転倒まで訴訟問題になってしまうとしたら、介護はどうすればいいんだろう…??

限られた体制のなかで避けることのできない「不適切ケア」

限られた体制のなかで工夫し実践している「自立支援」。

そのどちらも責められるものではないのですが、転倒事故が起こると、理由はどうあれ責められかねない不安…。

そりゃあ介護職だって辞めてしまいますよね…。

だって、不安になると人は動き始めてしまうわけですから…(^^;) 

「アセスメント不足」は転倒リスクを高める!

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最後は「アセスメント不足」です。

アセスメント不足は当然転倒リスクにつながります。

歩行状態が悪くなってきていた利用者が杖歩行のままだったり…。

普段歩いているから大丈夫と思って長距離歩いていたら歩行は不安定になられていたり…。

一人でトイレに行かれていた方が、冬場は服を着こんで下衣類の上げ下げがしにくくなられていたり…。

挙げればキリがないぐらいに、介護現場には「アセスメント不足」が潜んでいます

ここで言うアセスメントは、リスクが潜んでいるかどうかを見極めるリスクアセスメントなわけですが、当然のことながら介護は自立支援のためのアセスメントも行いますし、それこそが介護の柱となります。

自立支援のためのアセスメントリスクアセスメントというのは、相反するものですよね。

自立を考えればリスクは高まりますし、リスクをなくそうと思えば自立は制限されますから…。

なので、私たちは、それら二つを天秤にかけながらどちらを選択するかという作業をしているわけです。

上の事例をもとに考えてみます。

歩行状態が悪くなってきていた利用者が杖歩行のままだったり…。

  • 杖歩行でまだ歩けるんじゃないか?
  • 杖歩行のままにしていたら転倒されるんじゃないか?見守り必要!

普段歩いているから大丈夫と思って長距離歩いていたら歩行は不安定になられていたり…。

  • 50mぐらいは歩けるんじゃないか?それ以上が見守りするべき!
  • いやいや100mぐらいは歩けるんじゃないか?

一人でトイレに行かれていた方が、冬場は服を着こんで下衣類の上げ下げがしにくくなられていたり…。

  • 何とか上げ下げできているなら大丈夫じゃないか?
  • まれにふらつかれることがあるなら見守るべきじゃないか?

このように、「自立支援」「転倒リスク回避」は究極の選択なんですよね…。

ここで押さえておいてほしいのが、こちらです👇

  • 「転倒リスク回避」寄りの選択をすれば、「不適切ケア」に近づき転倒リスクが高まる。
  • 「自立支援」寄りの選択をすれば、「自立支援的関わり」に近づき転倒リスクは高まる?

どちらを選んでも転倒リスク高まりますやん…!?

そうなんです(^_^;)

さらに言えば、この究極の選択は、先に挙げた転倒リスクが高まる二つの「介護者側の原因」の分かれ道なのです!

結局はコレです👇

抑え込めば不穏になり動きたくなる😣😠😰
引き出せば意欲高まり動きたくなる😊😄😆

どんな経過で動かれたとしても、転倒事故は結局は結果論で「なんで自由にさせなかったんだ?」「なんで自由にさせたんだ?」と言われてしまう傾向があります。

挙句の果てには、「アセスメント不足」を問われてしまうわけです。

「自立支援」を考えて転倒されたのなら仕方がないと思ってほしいですよね…。

自立支援の結果、維持につながっても誰も称賛してくれないのに、転んだときだけ言われちゃうなんて…(-_-;)

最後にこれだけ言わせてください!👇

維持するってすごいことなんじゃ( ー`дー´)

まとめ

介護現場のリスクについて原因究明するときに考える視点は3つあります。

復習しておきましょう👇

  • 介護者側の原因
  • 利用者側の原因
  • 環境面の原因

今回は「介護者側の原因」を中心に考えたのですが、「利用者側の原因」も「環境面の原因」も「アセスメント不足」と言えるので、結局は広義では「介護者側の原因」と捉えることができます。

「介護者側の原因」を考えることは最も大事だということですね。

今回の記事では「転倒リスク」の「介護者側の原因」を考えてきたわけですが、その結果見えてきたのは「動けば転ぶ」ということです(^^;)

どういうときに動くかというと、以下の2つ👇

「不適切ケア」で抑え込めば不穏になり動きたくなる😣😠😰
「自立支援的関わり」で引き出せば意欲高まり動きたくなる😊😄😆

この両極端な2つの介護は、どちらであっても動きたくなって転ぶ可能性があるわけです。

 

そんなときに、私たちの考え方として持っておきたいのは、どうせ転ぶなら「自立支援的関わり」の結果としてでありたいなということです!

「No risk, No life」です!

「リスクのない生活なんて生活じゃない」って捉え方でもって、できるだけ利用者さんに生活してもらいましょう!

そのぐらい極端な思考がないと、どうしても「転倒リスク回避」に向かってしまいますし、そのまま突き進んでしまうと「不適切ケア」につながってしまいますから!

ただし、どちらも大事な視点だということは忘れないでくださいね!

結局は、個別のケース毎に悩みぬくしかないということです(^^;)

では、最後に、せっかくなので「No risk, No life」をテーマにした漫才をご覧になってください👇

www.yo-prince.net

Source: すべての道は介護に通ず【暮らしかるモダンなブログ】

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