今年の世間はコロナで大騒ぎしています。
先日
米国カリフォルニア州でコロナの重症患者を担当するユダヤ人の医師が、
重症患者を担当したときに患者の身体にナチスドイツの入れ墨をしていたため
ショックを受けたとツイッターに投稿していました。
そしてこのナチスドイツを信奉する患者は
ユダヤ人医師に向かって
「死にたくない、助けてくれ」と懇願したとのこと。
医師は患者に「治療に全力を尽くす」と言ったものの、
もしも医師と患者が逆の立場だったら
このナチスドイツを信奉する男性は
瀕死のユダヤ人に対してどのように考え対処するのだろうか
と想像したそうです。
第二次世界大戦中に
多くの人の命を救った感染症がありました。
それは
「K症候群」
第二次世界大戦中の1943年
ナチスドイツが勢力を拡大していった時期に
かつての同盟国でもありナチスドイツの支配下にあったイタリアに対しても、
独裁者ヒットラーの命令によってユダヤ人狩りが実施されていました。
ユダヤ人は見つかり次第
収容所に送られ
処刑されていた時期に
突然、
謎の感染症が発生したのです。
この感染症は
「K症候群」と名付けられました。
この感染症は
感染者の咳からうつり死に至る
とても怖ろしい伝染病とのことでした。
でも
この伝染病が
多くの人の命を救うことになりました。
実際には
K症候群は、
病原体は存在せず
架空の病気だったのです。
当時
ナチスドイツに見つかり次第、
強制収容所に送られていたユダヤ人たちは
それが「死」を意味することを知って
なんとか生き延びるすべを探していました。
そして
何組かのユダヤ人家族たちが、
自分たちの居住区から近い位置にあるカトリック教会系の病院に助けを求めたのです。
そこの病院の医師とスタッフたちがユダヤ人たちを救うために
知恵を絞って考えだしたのが
架空の怖い感染症「K症候群」
でした。
そして
助けを求めに来たユダヤ人たちを
患者として受け入れて入院させていったのです。
カルテには怖い感染症「K症候群」と記載し
特別病棟を作ってユダヤ人を入院させていきました。
患者たちには
もしもナチスドイツが食た時には
激しく咳をするようにと伝えてありました。
咳から移るとすると
検閲しにくくなるからです。
そして
ついに
ナチス兵たちがこの病院にもユダヤ人狩りに来ました。
病院のスタッフは
ナチス兵たちに「K症候群」の患者がいかに悲惨な状態を説明しました。
しっかりと説明した後で
院内を捜索する許可を出しました。
ところが患者たちが
激しい咳をしていたために
ナチス兵たちは自分たちへの感染を怖れて
隔離病棟には近寄らずに
早々に捜索を切り上げて
帰っていきました。
その後まもなく
連合国軍がローマを解放し、
ナチスドイツによるユダヤ人迫害は終了しました。
この怖ろしい感染症「K症候群」によって
命が助かったユダヤ人は、
十数~数百人もいたと伝えられています。
私たちは
未知なるものに不安感を持ちながら出会うと
敵とみなす傾向があります。
不安感や恐怖心によって
自己防衛しようとしてしまうのです。
最初に細菌が発見された時もそうでした。
細菌は
有害なものというレッテルを貼り付け
人は細菌を攻撃してきました。
当時
細菌が悪いという派と
健康であれば細菌とは共生できる派が
論争を行いました。
でも
人々は
細菌を悪者と見なし
徹底して殺菌する意見を支持したのです。
ようやく今頃になって
私たちは細菌の力が無くては存在することすら出来ないことを理解しました。
細菌の働きによって
肉体が維持されていたのです。
そして
今度はウイルス。
私たちはウイルスについて
いまだに
ほとんど理解していません。
そして
悪いものと見なし、
徹底して避けて
徹底して消毒して
人とウイルスの繋がりを断ち切ろうとしています。
でも
最近になってようやく
ウイルスがさまざまな面で
役に立っていることが
科学的にも証明されてきました。
私たちは
未知なるものに出会うときに
過剰な不安感を持つ必要はないのです。
地上にあるすべての存在との繋がりの中で
私たちは生かされているのですから。
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Source: ひかたま(光の魂たち)
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