がんは、“痩せる”というイメージ
いや、それは間違いではない
「がん」と告知されたとき、
「あまりの衝撃に食欲がなくなり、痩せた」
．．．という人は、きっと少なくない
そして、入院・手術
体力とともに体重も落ちる
その後の治療では
副作用の吐き気や味覚障害などで
思うように食べられない
あとは、
がんが進行してしまったとき．．．
知り合いの人たちや、ご近所さんは、
「あの人、がんだから痩せた」
と、噂になる
が、手術で落ちた体力も戻り、
治療がひと段落して体重が増えてくると、
「本当にがんなの？」
そう言われる
そして、
「もう治った」
と、勝手に思われる
それは、なんだか、
“がん患者は痩せていなければならない”
という風潮
私たちは、
「食べられるようになってよかったね」
「体重戻ってよかったね」
と、喜び合えるのに、
がんを経験していない人や、
がんという病を理解していない人には、
そんなことはわからない
中には治療の副作用で体重が増加したり、
浮腫んでしまうことがある
そんなときの、「太ったね」は
どれほどつらい一言か．．．
「痩せたんじゃない？」
という、
がん患者に対しての心配の言葉も、
「太ったね。本当にがんなの？」
という、無神経な言葉も、
がん患者にはどちらも傷つくもの
「なにも言わない気遣いがあれば．．．」
そう思うのだ――
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Source: りかこの乳がん体験記
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