肝臓がんがある程度進んで来たときに・・どう治療すべきか

外科医

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みなさん
おはようございます

ブログを書いてみて、
今日は、クリスマスイブかと気付きました

昨日から、大学で当直をしていた
2代目ガンちゃん先生
です

今日は、食事に行く方が多いのか・・
コロナ禍ですから、どうなるんでしょう
私は、自宅で家族と過ごします

私には来てくれませんが・・・笑
息子たちにはサンタさんが来てくれることと思います

そういえば、世界保健機構WHO
サンタさんはコロナウイルスに感染しないから
ちゃんとサンタさんは来ます
という事を
会見で言ってましたね

粋な対応だなと感心しましたが、
今年は、コロナ禍だからプレゼントは来ないことにしていた
家庭は、どうしようかと頭を悩ませていることかなと・・・

さて、本日のお話は・・・

肝臓がんの話ですが、

肝臓がんの早期と進行期の間、中間期のお話

中間期の肝臓がんはステージ2とかステージ3と呼ばれる状態ですが、
これまでの標準的な治療は肝動脈塞栓術(TACE/テース)でした

これが、これから変わってくるかもしれません
ステージ2とか3の癌で、数が多いものや大きさが大きいものは

先に、今使える点滴や内服の抗がん剤を投与した方が良いのではないかという
議論が今、為されています

数が大きかったり、大きさが大きいと
TACEだけでは制御できず、結局、TACE不応という
TACEが効かないという状態に陥ってしまうので

それなら、早めに薬物で治療して、
数が減ればTACEをしてしまえば良いのではないかという考え方です

たしかに、これだけ薬物治療が発達すると
そういう考え方も出てきますし、それが本当に良いかもしれませんので
検証する必要があります

ですが、気を付けないといけない事がいくつかあります

一つ目は、TACEという治療手技は技術を要する治療方法なので、
結果に個人差が出やすいということ

岩本内科では、TACEの質を上げた門脈動脈同時塞栓療法を行います
一般的なTACEでは制御できなくても、門脈動脈同時塞栓療法で
丁寧に治療すれば、癌を制御できる事も多い訳
で、
一概にこれくらいの広がりの癌だから
TACEが効かないだろうという事で
全身治療が先に導入されると、癌がゼロにできるチャンスを
逃す可能性も少なからずある訳です

もう一つは、
肝動注化学療法の存在です

いくら数が多かったり、大きかったりしても
肝臓内にとどまっている状態で、
全身投与をするのは少しナンセンスにも感じます

肝臓内に集中的に薬物投与することができる
肝動注化学療法
とくに、岩本内科で行うNew FP療法では、

癌を小さくする力は70%
癌をゼロにする力が20-30%
後ろ向きですが、数百例のデータでありますので、
これは無視できないのです

少なくとも、岩本内科には
癌が多発していたけど、今は癌はゼロですとか
一旦癌がゼロになったけど、また再発してきたので治療中ですという方が
数多くいます

たとえば、この方
もう90歳近い超ご高齢のおばあちゃん

1年ほど前に
多発した肝臓がんの状態
となってしまったので、

スライド3

カテーテル留置を行い
New FP療法と可能な場所の門脈動脈同時塞栓療法
行いました

スライド4

その結果、癌は全て消失し、
現在は外来で2か月に一度、軽めのNew FP療法を行っている状況です

スライド5

私自身は、カテーテル治療だけで
肝臓がんの方を治療しようなんて全くおもっておらず、
使える薬物は何でも使って長生きして頂きたいなと思っている訳
ですが、

日本全体の流れで、肝動脈塞栓術や肝動注化学療法などが淘汰されていくのは
避けなければなりません

そのためには、納得できる結果をしっかり出していく必要があります

さて、今日はクリスマスイブですね
皆様も良いイブをお過ごしください
“メリークリスマス!”

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Source: ガンちゃん先生奮闘記

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