神宝神社での参拝を終えますと、すぐ脇に小高い丘を登る階段がございます。
こちらの頂上では、かつて三輪山の麓(ふもと)に遷都された第十代 崇神(すじん)天皇の御霊が、「天皇社」としてお祀りされております。
本当に静寂な空間で、高台にあるため周囲の様子も気になりません。わたくし自身、ここでは毎年、天皇の御霊と静かに心通わせていただく大事な場です。
今回は、2021年を過ごす上での大切な“心の据(す)え方”についてお伺いしております。
どうぞご一読いただけますと幸いに存じます。
Rinokia
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「自らの立ち位置は、“自分基準”にて据(す)えてはけしてなりません(=いけません)。
それはなぜか。
人はともすれば、状況によって視点はなお(一層)狭くなり、いわば“独りよがり”の状態に陥ることで、実に“僅かなる”幸福(満足・充足)を求めることになりましょう(※ここでは、自分だけの幸福、という意味合いです)。
けして、自らが幸福になるのが望ましからぬということではなく、幸福の求め方、その根本を、自自身の枠(状況・良し悪し)にて導き出すことを、是非とも避けねばならぬのです。
たとえば、“支え”を考えてまいりましょう。
ただ一点のみの支え(支柱)とは、なんとも危うい。
支えは、より多く、そしてより広く設けることにて、基礎たる状況は格段に安定いたします。
あなたがたの思考、そして行動も、どれほど多く、あるいは広く設けることができるかが、幸福を成す(幸福を実現する)ためにも欠かせぬのです。
あなたが今、実際に生きているのは、当然のことながら、あなたのみで生きている(=生きることが叶っている)のではありません。
目に見えると見えざるとにかかわらず数え切れないほどの支えと、そして、大切な“国”のなかに、あなたは生きております。
何かの物事を考えるならば、自分がどうであるか、を考える以上に、一つでも外(広がり)をも考えていくことを心得て(意識して)まいりなさい。
では、自分の“周り”とは?
あなたの人生の基本は、“家族”とも申せましょう。
そして、住む場(地域)、社会、国、果ては世界 ーーー いかほどに、あなたは実のところ、広く、あらゆる人そして物などのなかにあって生きているのかを、まずは観念に捉(とら)え、常にそれらの広がり(広範囲)からの自分の在り方を考えていくよう努めてまいりなさい。
自分が大切な(自分の)人生を遂げる(歩む)そのさなかに、なおかつ、大切なこの世の一人(一員)として生きることもまた、同時に会得(=しっかりと理解)することができれば、あなたの思考と、そこから導き出す行動は、少しでも危うさ(脆(もろ)さ)を避けることができるでしょう。
国のために、世界のために生きよ、という仰々しき(大袈裟な)ことを、わたくしは述べたい(伝えたい)のではありません。
むしろ、より広い視点、俯瞰(ふかん)的な観点を得ることこそが、人間という感情や肉体をもつ、ある意味変動(変動性)高き生命がこの世にて行動を起こす際には、なによりも欠かせぬ“支柱”となるのではないでしょうか。
そういった、神の世界でいうところの“御柱(みはしら)”を据えるべきことを、代々守り続けてまいったのが天皇家であり、皇室の最たる(=もっとも大切な)在り方です。
あなたがたもまた、我が国の、脈々と続きし崇高なる御霊の子孫たち、どうか、この広い(視点での)心の据え方を、いつなんどきもお忘れなきよう、わたくしは切に願います。」
(次回④へ続きます。)
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Source: 神々からのメッセージ
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