腸内細菌とPTSD発症のリスクに関連性があることが判明(南アフリカ研究)

PTSD(心的外傷後ストレス障害)は、犯罪や事故、災害などの衝撃的な体験が原因で発症する精神障害の一種であり、症状が1カ月以上続くか、ショック体験から1カ月以上後に症状が出た場合にPTSDと判断される。

 いわゆるトラウマによるストレス障害なのだが、人間の腸内に潜む細菌から、PTSDを発症するリスクがあるかどうか判断できるという研究結果が報告された。

 その研究によると、PTSDを患う人は感染症と戦ってくれる腸内細菌が少ないという。

トラウマがある人は特定の腸内細菌が少ない傾向

 南アフリカ、ステレンボッシュ大学の分子生物学者らは、PTSD患者とトラウマを負いかねない経験をしながらもPTSDを発症しなかった人の便から採取した細菌のDNAを解析をした。

 調査の対象となったアクチノバクテリア(Actinobacteria)、ランティスファエラ(Lentisphaerae)、ウェルコミクロビア(Verrucomicrobia)は免疫系を助ける細菌である。

 トラウマを受けたからといって必ずしも全員がPTSDを発症するわけではない。だが今回の研究からは、子供時代にトラウマ体験があった人はアクチノバクテリアとウェルコミクロビアが少ない傾向が分かった。

 この発見の面白い点は、子供時代のトラウマ体験がある人はPTSDの発症リスクが高いことと、その体験への反応として幼少期に腸内細菌叢の変化が生じた可能性があることだ。

 ストレスは細菌の成長や腸の粘膜に影響し、その結果として細菌に血液への侵入を許すことになる。これが炎症を引き起こし、いくつかの精神疾患へと至らせるようだ。

 アクチノバクテリアの減少(炎症レベルの上昇に関連)は大うつ病性障害の患者に見られた。また抗炎症剤がこうした疾病を緩和させるのかどうかマウスで実験すると、健康な腸を持つ個体では不安を示す行動が減少したことも確認された。

 今後の研究でPTSDと炎症を結びつけることができれば、PTSDの新しい治療法のヒントになることだろう。

 特に腸内細菌叢はプレバイオティクス(難消化性食品)とプロバイオティクス(生きた善玉菌)、シンビオティクス(プレバイオティクスとプロバイオティクスの併用)、食事療法によって調整することができるという。

都内住まいで幼少期、虚弱でアレルギーだった子供が、田舎に引っ越して泥だらけで遊ぶようになると一切の病気が消えてしまったと、、

それからはタフで剛健なメンタルも育った。

腸内細菌は大事です。

野に出て土に触れて泥遊びをしましょう。
取り敢えずこの辺で。
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Source: 身体軸ラボ シーズン2

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