神の詩 序章12
神の詩「バガヴァッド。ギーター」を読み解いていく前の
事前知識の続きは
今日が最後です。
戦争の前兆
パーンダヴァ兄弟の追放により、
この間、
すべての土地をカウラヴァ100人兄弟が支配することになっていました。
パーンダヴァ5人兄弟は12年間とさらに1年の謹慎期間を明けて、
パーンダヴァ5人兄弟たちに
土地を返還するはずでした。
ところが
カウラヴァ100人兄弟たちは聞く耳持たず、
針の先端ほどの大きさの土地さえ渡したくないと言い出し、
最終的には戦場にて戦い決着をつけると主張しました。
カウラヴァ100人兄弟たちは、
勢力的に、
パーンダヴァ5人兄弟に勝てると思っていたからです。
カウラヴァ兄弟は和解を拒否しました。
そのため正義を掲げたパーンダヴァ5人兄弟は、
土地を奪還するために戦いを挑むことになります。
この一連の戦争をマハーバーラタの戦いと言います。
戦争の前に、
相互の間で使節を派遣して、
和平交渉を行いましたが、
上手くは進展しませんでした。
クリシュナへの相談
カウラヴァ100人兄弟の長男ドゥルヨーダナとパーンダヴァ5人兄弟の三男アルジュナは、
クリシュナに相談に行きました。
ここでクリシュナは二人を前に平等に提案をします。
「戦いの援助として、私のヴリシュニ族の1万人の強力な軍隊を選ぶか、戦うことのない私クリシュナを選ぶか、ここで決めなさい。」
アルジュナは、戦わないクリシュナを選び、
ドゥルヨーダナは、軍隊1万人を選びました。
それからクリシュナは、
ドゥルヨーダナの元に単身乗り込み、
戦いをやめるよう説得しに行きました。
それでも無敵の軍隊を引き入れたドゥルヨーダナ側は平和的解決に応じることなく、
戦争は不可避になりました。
和平交渉の決裂
和平交渉が完全に決裂し、
両陣営は戦争の準備に入りました。
同族の戦争であるために、戦闘に先立ってルールが決められました。
戦闘は日の出から日没までとすること、同種の部隊同士が同一の武器を持って戦うこと、相手に戦うことを宣言してからでないと戦ってはならないこと、戦闘能力を失ったもの、降伏した者、逃亡した者を殺さないことなどがルールに盛り込まれました。
盲目の王ドリタラーシュトラは自分の子供であるカウラヴァ100人兄弟可愛さに、和平交渉に対しても、この戦争に対して何も言えません。
そしてここから
「バガヴァッド・ギーター」の十八日の壮絶な戦いが始まります。
アルジュナは、「戦わないクリシュナ」という精神的な道を選び、
ドゥルヨーダナは、「軍隊1万人」という物質的な道を選びました。
次回から
「バガヴァッド・ギーター」本文に入ります。
明日のお題は
「聖地ダルマクシェートラ、クルクシェートラの地に、戦おうとして集結した、私の息子達とパーンドゥ王の息子達は何をしているのか、サンジャヤよ。(一)」
これはどういう意味があるのか、
よく考えておいてください。
今日もありがとうございます。
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Source: ひかたま(光の魂たち)
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