おはようございます。
長期投資で生き残るために最も重要なことの1つは、他人の投資成績を自分と比較しないことです。
その代わりに、「投資において何が達成できれば自分としては成功と言えるか」を常に考え続ける必要があります。
他人の投資成績と比較を始めてしまうと、上には上が存在しますのでどこまでいってもキリがありません。
また、自分の投資方針が誤っているのではないかと頻繁に不安に駆られる事態になります。
こうなってしまうと、本来は自分が設定したゴールを達成できれば成功であるにもかかわらず、不安のあまり投資方針がぶれぶれになってしまいます。
本日は、このような事態を防ぐための方法について検討します。
長期投資で他人と投資成績を比較しても無意味
以下、本日の記事の要点をまとめます。
1) 他人の投資成績は全く見る必要がない。仮に見てもスルーする
2) 投資で自分が達成したい目標を明確にする
3) 自分が定めた目標を達成するための「現実的な」計画を立案する
4) 計画を立案するためにまずは家計状況を正確に把握する
1つ1つ掘り下げてみていきます。
1. 自分と他人の投資成績を比較しない
他人の投資成績に関しては、何も反応せずスルーすることが重要です。
昨今では、ブログやTwitterなどのSNSの発達により、他人の損益報告やポートフォリオを目にする機会が増えましたが、基本的に自分には関係ないものとして割り切ることです。
その人の投資成績をどれだけ羨んだところで、あなたがその人になれるわけではありませんから全く無意味です。
当ブログでは何度も申し上げていることですが、人間のエネルギーや時間は有限ですから、せっかくの貴重な資源は「影響の輪」の中に入るものだけに使いましょう。
他人の投資成績など、誰がどう考えても自分のコントロールできる事柄ではありません。
コントロールできないばかりか、そもそも自ら関わる必要のない類の情報と言えます。
2. 投資で自分が達成したい目標を明確化する
他人の投資成績よりもはるかに重要なことは、何が達成できれば自分の中で成功と言えるか、その基準を明確にすることです。
つまり、個人投資家は投資において自分が求めるゴールを達成できればそれで十分です。
個人投資家の大半は投資が仕事ではありませんから、投資のせいで目の前の生活が息苦しくなるような背伸びは絶対にやめましょう。
投資に求めるものが大きければインデックス投資では不十分ということになります。
一方、投資なんてそこそこ人生を豊かにしてくれればそれで十分と割り切ればインデックス投資で十分でしょう。
各個人の家族構成や生活状況なども刻一刻も変わりますので、目の前の生活で手一杯で相場にいるのが辛くなればいったん身を引くのも自由です。
3. 自分が定めた目標を達成するための現実的な計画を立案する
最後に、自分が定めた目標に基づいてその目標を実現するための現実的な計画を立案しましょう。
ここで重要なのは、きちんと「現実的な」計画になっているかどうかという点です。
希望的観測を交えないように注意しましょう。
直近では、2020年春のコロナショック後の株価の回復は目覚ましいものがあり、VTなどのインデックス投資でも底から比較しますと2倍近い上昇を見せています。
ただし、こういった相場は毎年続くわけではありませんし、ましてや底で株を拾う技術など誰も持ち合わせていません。
よって、コロナショック後の株価上昇に基づいた計画は単なる高望みであり、現実的な計画とは言えません。
4. 計画を立案するためにまずは家計状況を正確に把握する
現実的な計画をたてるために最も重要なことは、家計状況を正確に把握することです。
毎月どの収入源からいくらの収入があり、どのような用途にいくらのお金を使っているかが把握できていなければ、戦略のたてようがありません。
希望を交えず、数字と向き合って論理的に考えましょう。
今後数十年間の株式投資のリターンが正確に読める方はいませんが、過去のデータから大体どのくらいのリスク・リターンが見込めるかを勉強し、それをもとに仮説をたてる必要があります。
まとめ
長期投資において重要なことは、投資で何を達成できれば自分の中で成功と言えるかを明確にし、その目標を達成するための現実的な計画を立案することです。
【おすすめ本】
最近流行りの16時間断食、プチ断食に関する本です。
一日三食の弊害を説いていますが、最終的には各個人の体質や持病にあわせて検討しましょう。
少なくとも腹八分目にはした方がよいですが。
現代人は睡眠を軽視しすぎています。
慢性的な寝不足状態で生活している方は、『睡眠こそ最強の解決策である』を絶対に読みましょう。
こんな記事も書いています。
夜に株価チェックをして睡眠の質・量を低下させるのは自殺行為です。絶対にやめましょう。
自分の価値観を明確にしておけば、投資に関しても軸がぶれることが少なくなります。
他人の投資成績というのは反応しなくてよいものの代表でしょう。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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