「あと何回...」

連日目にする桜が咲き誇っている映像

「ふぅ~ん、本州は桜が満開なんだ...」

と、
どこか余所事な思いでテレビに目を遣る

私の地域の桜の開花は5月

異国のような季節感は
毎年のことながら、慣れることはない

乳がんがわかった当初、

「あと何年生きられるだろう...」

そんなことばかり考えた

「春に桜は観られるのだろうか」

と、11月にがん告知を受けた私は、
数か月後のことさえ不安に思った

  まぁ、
  がんを5年近くも放置していたのだ

  そう思うのも当然だろう

告知を受けた直後の年末年始では
家族でおせちを囲みながら、

「あと何回、こうしてお正月を迎えられるのだろう」

と、思い、

4月の誕生日には
昔の友人たちに祝ってもらいながら、

「あと何回、誕生日を迎えられるのだろう」

と、思った

治療の副作用で
ベッドの中で過ごしたクリスマスには、

「あと何回、
 こうしてクリスマスを迎えることができるのだろう」

と思い、

またお正月が来れば、

「あと何回...」

と考えた

惰性で生きてきた人生

乳がんになってから
いのちに期限があることを実感し、
すぐ隣にはいつも“死”を感じていた

そして、

「あと何回...」
「来年も...」

そう思うのが当たり前になってしまった

桜の季節まで、あと1か月

今年の桜も観られそうだ――

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Source: りかこの乳がん体験記

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