神の詩 第一章第八節 4
次に、戦勝者クリパについて書いておきましょう。
クリパは、
サンスクリット語klip(憐み)に由来しますが、
同時に発音的にはklrip(幻想)にもかけられた名前になっています。
サンスクリット語klip(憐み)に由来しますが、
同時に発音的にはklrip(幻想)にもかけられた名前になっています。
ちなみに、
無明の者をサンスクリット語で
「クリパナkripanah」
といいます。
クリパは、
シャラドヴァット仙の子です。
シャラドヴァット仙の子です。
シャラドヴァット仙は、
武道に優れ、
武道を極めるためにあらゆる武器の技を習得するために森の中で修行していました。
インドラ神は
これを怖れて、
修行を妨害することを計画します。
インドラ神は、
シャラドヴァットの元へ美しい女性ジャーラパディーを送り込みます。
シャラドヴァットの元へ美しい女性ジャーラパディーを送り込みます。
シャラドヴァットは、
その美しさに感動し、精液を漏らしてしまいます。
その精液は、
葦の茎に落ちて2つに分かれて、
双子の兄妹が生まれました。
(事前準備十二回をしっかりと読み込んだ後では
このような話を文字通りに受け取らることはないかと思います。
どういう象徴であるかは
どういう霊的な意味があるかは
しっかりと内観すれば
わかるはずです。)
双子が生まれたことに気が付かないシャラドヴァットは、
場所を移して再び修行に没頭します。
場所を移して再び修行に没頭します。
ちょうどその時、
クル族のシャンタヌ王御一行が、
狩りのために森へやって来ました。
クル族のシャンタヌ王御一行が、
狩りのために森へやって来ました。
その森の中で
王の兵士が双子を発見しました。
兵士は、
森の中に残されたバラモン特有の修行の跡を見て、
その双子がバラモンの子供であると推測し、
シャンタヌ王に報告しました。
王は憐みの気持ちから、
男の子をクリパ、
女の子をクリピー
と命名して、
自分の元で育てることにしました。
男の子をクリパ、
女の子をクリピー
と命名して、
自分の元で育てることにしました。
シャラドヴァットは、
後になってから双子が自分の子であることを知り、
クリパのところにやって来て、
あらゆる武器を使った秘伝の武術をあますところなく伝授しました。
後になってから双子が自分の子であることを知り、
クリパのところにやって来て、
あらゆる武器を使った秘伝の武術をあますところなく伝授しました。
それによって、
クリパは最高の兵法家となり、
クルの王子たちや諸国の王族たちの武術の師となりました。
クリパは、
この物質世界での個人のマーヤ(幻想)の象徴です。
この物質世界での個人のマーヤ(幻想)の象徴です。
人は、
この物質世界を本当の世界と思い込み、
その幻想の中でさまざまな困難と向き合い、
魂を成長させていくことになります。
それは
まさしく
武術の強化合宿による修行のようなものです。
クリパは、
いまや戦争で対立する
カウラヴァ兄弟とパーンダヴァ兄弟の
両兄弟の王子たちの師として平等に鍛えていきました。
いまや戦争で対立する
カウラヴァ兄弟とパーンダヴァ兄弟の
両兄弟の王子たちの師として平等に鍛えていきました。
人が解脱した後も、
この地上のマーヤの役割は続きます。
クリパは、
この戦争においてもカウラヴァ側の数少ない生き残りとなります。
そして、
この後も王家の王子たちの教育に携わっていきます。
明日は
第一章九節
「その他、百戦錬磨の勇士達、彼等は多様な武器を持ち、身を挺して私のために尽くそうとしている。(九)」
内観しておいてください。
Source: ひかたま(光の魂たち)
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