動画で学ぶ皮膚疾患⑤蜂窩織炎

その他ドクター

 

Youtubeで公開している「動画で学ぶ皮膚疾患」は、教科書にはあまり書かれていない診療のポイントを、約10分で解説する初心者向けの動画コンテンツです。

動画で使用しているスライドを解説付きで公開します。

今回は蜂窩織炎の診断と治療についてです。

 

蜂窩織炎の診断

 

蜂窩織炎を診断するための検査は存在しないため、見た目だけで診断しなければなりません。

 

検査について血液検査と培養検査について見てみましょう。

 

白血球やCRPが上昇しない症例もあり、炎症所見がなくても蜂窩織炎は否定できません。

 

さらに培養の陽性率は低く、培養検査では蜂窩織炎の診断はできません。

 

診断は臨床的に炎症所見があるかどうかで行います。

 

しかし蜂窩織炎の誤診率は3割程度もあるため注意が必要です。

 

特に静脈うっ滞性皮膚炎は、蜂窩織炎と見た目が似ています。

 

蜂窩織炎は基本的に片側性なので、両側性の場合はうっ滞性皮膚炎を考えます。

また関節部の病変は痛風、偽痛風との鑑別が必要です。

 

蜂窩織炎の治療

 

蜂窩織炎の治療を抗菌薬と再発予防に分けて説明します。

 

蜂窩織炎の治療の問題点は培養陽性率が低いため、原因菌がわからないということです。

 

そのため過去の論文を参考にして抗菌薬を決定します。

 

基本的に第一世代セフェムを使用しますが、糖尿病性足感染や壊死性筋膜炎ではターゲットを広げる必要があります。

 

再発予防に関してはリンパ浮腫と足白癬に注意が必要です。

 

まとめ

 

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Source: 皮膚科医の日常と趣味とキャリア

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