【続】肝機能指標と糖尿病[1] 肝臓からもみえてくる

健康法

[アイキャッチ画像] (C) 上田 ひろこ さん

自分が糖尿病だと,どうしても 血糖値やHbA1cの数値だけに気を取られてしまいます.

定期通院している方なら,その都度 血糖値・HbA1cは検査してもらえますから,その数値を過去の結果と照らし合わせれば,自分の糖尿病は悪化しているのか/改善しているのか/膠着状態なのか おおよその判定はできます. 主治医もその観点でしょう.

たしかに,それで過去から今までのトレンドを振り返ることはできるでしょう.しかし,では これから先 どれくらいの期間がたてば 糖尿病がよくなるのか,寛解とはいわずとも 少なくとも合併症の不安から逃れられるのはいつなのか,これを切実に知りたいところです.

以前のこのシリーズ記事では;

病院に行けば ほぼ確実に検査項目にある肝機能指標(AST, ALT, そしてAST/ALT比)を用いて,糖尿病の程度や その悪化/改善の度合いが判定できるのではないかと考察してみました.これは血糖値やHbA1cとは 一応独立した別の指標です.

例えば 私が自分の糖尿病を自覚した時点以降の血糖値/HbA1c 及び肝機能指標の経緯を見るとこうです.

高糖質カロリー制限食(1600kcal;C 60%)から糖質制限食(~100g/日)に切り替えて以降,順調に血糖値・HbA1cは下がりました

この間肝機能指標にはほとんど変化がないようにみえます.

しかし,AST/ALT比を見ると;

実は,糖質制限食に移行してから3年目に大きく改善したのです.

このように 肝機能指標からは 血糖値・HBA1cの 上/下データだけでは得られない別の視点が得られます.

[2]に続く

Source: しらねのぞるばの暴言ブログ

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