この人が困るやろうから、
ワタシ病院入ろうか?
少しイラッとしながら、
そう話した彼女の言葉の真意を、
彼はちゃんと知っていた。
先生、ボクね、
夜までね、そうだな、、、
5時間位ね、ずっとね、
ベッドで彼女の背中をさすってたんです。
そしたらぐっすり眠ってるし、、、。
こいつ、さっきは、
ちょっとイラってしてしまって、
あんなこと言ってたけど、
その後、お家におったらエエやん、
ボクがみるさかいな。そお話して、
背中さすってたら、よく寝てしまって。
気付いたら、真夜中なってたんやけど、
やっぱり不安になっちゃって、
先生に電話かけてしもたんや。
すみませんでした、あんな時間に。
でもあの電話のおかげで、
先生にいよいよかな~って、言ってもらえて、
それで、息子と義妹に電話して、
息子も横浜から帰ってきてくれたし、
彼女の妹も姫路から飛んできてくれたし、
そしたら、家(うち)のやつ、
眠ってるけど、ニコニコしだして、
ホンマいつも口悪いのとは裏腹で、
ホンマは喜んどるんです。
先生、これでエエんですよね?
これでエエですよ!
なんか、ホッとしました。
やっと笑顔になれました。
これで、ちゃんと見送ってやれます。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
玄関まで送ってくれた彼は、
涙目だけど満面の笑みでした。
どのお家にも物語がある。
その物語で、ええんやで。自信持ってや!
そう言ってあげるのが、
ボクの仕事なのかなって、
最近思っている。
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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