第3話 元気な姉や

その他

ふたたび、今日も 不思議なリリ のお話を書きます。

これはメッセージ小説です。 創作した物語を書いているんですが、毎回 最後の方に、主人公や登場人物が受け取ったという設定でメッセージが出てきます。

小説がつまらない という方は、メッセージだけでも読んでみてね。

第1話から読みたい方はこちらをiご覧ください

また右サイドバーのカテゴリ欄からも読めます。

それでは始めます。


リリは牧師館で暮らすことになりましたが、前回、言った通り、肝心の牧師夫妻が冷たくて、リリにとっては心地よい家ではなかったようです。 

が、同じ人種の婆やが大らかで優しい人で、リリの面度を見てくれるので、そういう意味では幸せ?ということになるのでしょうか。 リリはとにかく無口な子なので、他の人から見ると、何を考えてるかわからないんですよ。 

それで前にちらっと申し上げましたが、ここには通いの使用人、通称姉やもいるんです。 今日は姉やのことを少し説明します。 

姉やも現地の娘です。 なので浅黒い肌をしてます。 スリムな身体ですが結構、体力はあります。 性格はひとことでいうと、元気でまっすぐ。 あっけらかんとした娘です。 しかもまだ17歳なんですよ。

この島では、文字の読み書きができない人も多いのですが、それというのも、小さい頃から家の事情で働いていて、学校に行く時間がなかったりするからです。 姉やはなんとか読み書きはできます。 ある程度の年齢までは学校に行けたましたから。 でも13歳頃からは、大家族のため、働いてばかりで、学校もやめざるを得ませんでした。

それでも! 姉やはなんとも思っていません。 牧師夫妻にこき使われてますが、
「ちょっと~無理なことばっか言わないでくださいよぉ」
と、平気で抗議できちゃうのが姉やなのです。

料理担当も姉やです。 食事は牧師夫妻さまさまが、お先に召し上がり、終わると二人は二階へ引き上げてしまいます。 その後の後片づけの前に、婆やと姉や、リリが食卓を囲むというわけです。

姉やはおとなしく、おどおどしたリリに
「リリ、今日の食事はどう?」
と元気よく問いかけます。

「おいしい・・・」
とリリ。

「じゃあお代わりは?」
「いいえ、これで十分・・・」

でも姉やは無理やり? 少しだけお代わりをさせてしまいます。 ちゃきちゃきした性格の彼女は、まるで料理屋の女将のよう。 完全に仕切っています。

「リリ、たくさん食べなさい。 たくさん食べて、もっともっと元気になるんだよ。 ほら、このわたしのようにね!」

姉やも優しいです。 リリは自分と正反対の性格の姉やにも、おかげさまで癒されています。 

小さいけど信仰心の厚いリリは、婆やにも姉やにも、そして牧師夫妻にも(!)感謝をしています。 すぐ悲しくなってしまう感受性豊かな臆病リリだけど、誰に対しても、常に感謝できる子なのです。

そしてもう一つ、リリにはすばらしいところがあります。 それは決して、だれも憎まない、ということです。 どんな人でもです。 どんなことを言われてもです。 6歳なのにでき過ぎ・・・ですが、それはどうしてなのかな??

もしかしたら、ずーっと後に理由がわかってくるかも知れません。 現時点では、あくまで過去を思い出せない、自分がなぜ捨てられたのかもわからない、不安な状態のままですが、わからない方がいいこともありますからね。

元気でまっすぐな姉やと食事していた時、リリの元にまたメッセージが届きました。 

それは

そのまんまでいいんだよ、自然なままでいいんだよ、どんなあなたも素晴らしい存在です

しのごの言わずに、今日はメッセージをこのまま置いて、終わりにします。

また第4話、更新できましたら、読みにきてくれると嬉しいです。

読んでいただけて、とても嬉しいです。 ありがとうございました。

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Source: アダルトチルドレン(AC) 癒しのメッセージ・ブログ

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