第4話 ジャスミン先生登場

その他

今日も、メッセージ小説を更新します。

物語の中に、最後の方になんですけど、ほんとは私が受け取ったメッセージを、主人公や登場人物に託して紹介する仕組みになっています。

第1話から読みたい方はこちらをiご覧ください

また右サイドバーのカテゴリ欄からも読めます。

では始めますね。


6歳の記憶喪失の少女リリが、牧師館に来てはや一か月。 牧師夫妻はどうしても子供の存在がうっとうしく、少しでも離れていられるよう、リリを牧師館の隣にある学校に通わせることにしました。

ここでいう学校は、皆さんのイメージする学校とはちょっと違います。 毎日来なくてもいいし、何歳から何歳というのもありません。 大人だって来ていいんです。 なぜなら当時のこの島では、子供の頃から働いていて、学校に行くことなく大人になった人も少なくないからです。

この学校の先生はジャスミン先生といい(なんか癒し系の名前ですね)、黒っぽい髪の毛を束ねた既婚女性で、元々は大国グランデから派遣された先生でした。 なので現地の人ではなく白人です(グランデの人はほとんどが白人です)

ジャスミン先生は派遣期間が終わっても学校にいます。 なぜなら島の男性(漁業をしてます)と恋をし、結婚したからです。 リリより1つ年上の娘もいます。 いわゆるハーフですね。 でもこの娘メアリは、かなり現地人よりの外見をしています。

それはいいとして、登校初日。 牧師館の隣ではありますが、婆やに手を引かれてやってきたリリ。 婆や手作りのサンドイッチも一応、持ってきました。 リリは緊張しています。 ものすごい人見知りなのです。

そこへ笑顔で迎えてくれたジャスミン先生。 島のえらい人に頼まれたこともあって、最初の日はリリを皆と一緒にはせず、学力を調べるため、応接室に連れていきました。

「リリ、私が先生のジャスミンよ。 緊張しなくていいからね」
とまずは安心させる言葉が、先生の口から出ました。 ありがたやですね。

先生は6歳くらいの子が読みそうな本を持ってきて、リリに読めるか聞きました。 するとどうでしょう。 リリはか細い声ではありましたが、一字一句間違えずにスラスラと読んでしまいました。

「簡単すぎる?」
「・・・はい・・・」

そこで今度は中学生レベルの本を持ってきて読ませてみると、これも完璧に読んでしまうのです。 驚いたジャスミン先生は、今度は大人が読む本を持ってきました。 さすがに少し難しそうでしたが、これも一応読めてしまうリリなのでした。

そのほかに、計算ができるか、も調べたところ、リリはこちらもスラスラできてしまったのです。 学力は実年齢よりずっと高いことになります。 

ジャスミン先生は思いました。 この子は一体、どこで誰に教わったんだろう?

「リリ、学校に通った記憶はある?」
と聞いてみました。

リリは
「・・・覚えていません・・・」
と答えます。

当時のお金持ちの子女は必ずしも学校に通うとは限らず、家庭教師をつける場合もありましたので、今度はこう聞いてみました。
「家庭教師がいた、ということも覚えてない」

するとリリは申し訳なさそうな顔をし
「覚えてません。 なにも・・・覚えてません」
と答えました。

このジャスミン先生ですが、気さくなキャラなので、リリも物語が進むに連れ、徐々に心を開いてきます。 といってもまだ今はシャイなままのリリですが・・・

学校から帰ってきたリリは緊張から解かれて、ほっとした様子。 迎えに来てくれたのはもちろん婆やです。 お疲れ様、リリ。

そしてその夜、またリリにメッセージが降ってきました。 それは・・・

あなたには秘めた能力があるんだよ。 自分が思っているよりずっとたくさんのことができるんだよ

というメッセージなのですが、あなたはどう思われますか? 人間って本当にそうだそうですよ。 

自分がダメだなぁと思える時、何もできないと思える時も、このメッセージを思い出してくださいね。 私もなるべくそうします。

それでは次回、第5話、また更新できたらしますね。

ランキングに参加してます。 よかったら・・・ 

Source: アダルトチルドレン(AC) 癒しのメッセージ・ブログ

コメント

タイトルとURLをコピーしました