『乳腺外科』はないけれど、なにか問題でも?

私が通っていた病院には、
『乳腺外科』がない

なので、“乳がん”になると
かかる診療科は『外科』になる

そのため外来や病棟には、
様々な病気の患者がいる

そして患者の多くは年配の人たち

人目が気にならないわけがない

気にしないようにしても、視線は感じるもの

顔がこっちを向いているのが
視界に入ってくるのだ

「あの人は何の病気? まだ若いのに、がん?」

そんなことを思いながら、
きっと私を見ていたのだろう

  ㊟60代や70代の人から見れば、
   まだ私も若い方だった

それは病棟でも同じだった

隣の病室のオバサマたちは、
興味あり気に近づいてきた

そこが、『外科』という大きな括りだったため、
病気を詮索されるのだ

当然のことながら、病棟は男性の患者もいる

なんとなく、バツが悪い感じがした

もし、『乳腺外科』があったら...

そうすれば、少しは気持ちも楽だっただろうか

いや、もしかしたら、

「あなたも乳がん?」

なんて、誰かに声をかけられたのかもしれない

時々、

「この病院に、乳腺外科ないですもんねー」

と残念がる人がいる

私は、

「乳腺外科がないことが、
 そんなに重要なことなのかな」

と、思う

『外科』であっても、
乳がんの知識をしっかり持っている医師たちは
当然のことながらいる

たとえ『乳腺外科』があったとしても、
信頼のできる医師だとは限らない

「乳腺外科がない」と残念がる人は、
ただ、『乳腺外科』という言葉に
惹かれている気がするのだ

私は、

“今の病院、今の診療科で、
 充分な乳がん治療ができる”

と、思っている

それに、『乳腺外科』があれば、
患者は女性ばかり

乳がんは女性だけではなく、男性も罹る病だ

男性が、
そんな女性ばかりの待合室に来るのは、
かなりの抵抗があるだろう

そう言う意味では、『外科』は、
何の病気かわからないという利点もある

数年前、この地域に
『乳腺外科』ができた病院がある

が、結局、“名前だけ”

乳腺専門医はいない

診るのは、“外科医”なのだ

それでもひとは、
『乳腺外科』にこだわるのだろうか――

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Source: りかこの乳がん体験記

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