おはようございます。
本日は、『「そろそろ、お酒やめようかな」と思ったときに読む本』という本のレビューです。
酒は百薬の長というのは昔の話であり、アルコール自体は飲まずにすめばそれにこしたことはありません。
私自身は元々お酒を大量に飲む方ではありませんが、この本を読んで断酒を本格的に実践しようと思っています。
【おすすめ本紹介】「そろそろ、お酒やめようかな」と思ったときに読む本
本日の記事の要点は以下の通りです。
1. お酒は合法ドラッグであり、健康障害の最大のリスクである
2. アルコール依存に陥りやすい3つの性格
3. エタノール量で男性20g/日、女性10g/日までに抑えよう
以下1つ1つ掘り下げてみていきます。
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1. お酒は合法ドラッグであり、健康障害の最大のリスクである
まず大前提として、「お酒は世界で最も広く使われている合法ドラッグ」という認識を持つ必要があります。
本書の中で、アルコールやニコチン、覚醒剤や大麻などの違法ドラッグの依存性の高さに関する実験結果が紹介されています。
その結果によれば、アルコールの依存性というのはニコチンと比較しても高く、各種違法ドラッグと同程度かそれ以上ということです。
また、アルコールは依存が形成されるまでに数年〜数十年単位の時間がかかることから、他の違法ドラッグと比べて依存患者の年齢が高いことが指摘されています。
要するに、アルコールは依存が完成するまでに何十年もの時間がかかることがかえって健康被害を大きくしており、
さらに依存が完成する頃には中高年に差し掛かっているため、そこから引き返すことが容易ではないということです。
これらの結果を踏まえ、WHOは「アルコールは健康障害の最大リスク」と発表しています。
実際、世界全体で見るとアルコール関連死亡というのは全死亡の3.8%を占めるそうです。
本来は節度を守って楽しむためのアルコールですが、それが全死亡の3.8%を占めるという事実から、「酒は飲んでも呑まれるな」という言葉を思い出させられます。
2. アルコール依存に陥りやすい3つの性格
本書では、アルコール依存に陥りやすい性格として以下の3つが紹介されています。
1 完璧主義で頑固な性格
2 真面目な優等生タイプ
3 何にでものめり込みやすい人
1番目の完璧主義で頑固な性格というのはイメージが湧きやすいかもしれません。
「お酒飲み過ぎじゃないの?」と指摘すると、「うるさい、放っておけ」「自分の体のことは俺が一番よく分かっている」と攻撃的になる方は周囲にいないでしょうか?
そういった方はすでにアルコール依存の領域に入っています。
他人がアルコール量が多いことを指摘しても聞く耳を持たないため、病院を受診することもなく、どんどんアルコール依存が悪化するケースです。
2番目の真面目で優等生タイプというのも容易に理解できます。
現代社会というのは、職場だけでなくありとあらゆる場面で知らない間に様々なストレスに晒されています。
優等生タイプの方は元来が真面目ですので、限界を超えても自分の努力でカバーしようと頑張りすぎる傾向があります。
一定のレベルまで頑張ることはもちろん重要ですが、度が過ぎると慢性的に強度ストレスに晒されることになり、その逃げ道としてアルコール量が増えていくというケースは非常に多いです。
3. エタノール量で男性20g/日、女性10g/日までに抑えよう
では、適切な飲酒量というのはどの程度でしょうか?
本書では、基本的に「エタノール量で男性20g/日、女性10g/日」までに抑えることを推奨しています。
エタノール量で言われてもさっぱり分からないという方も多いと思いますので、そういった方には以下のサイトが参考になります。
基本的にビールならば500ml缶1本までです。
女性の方がエタノール量の上限が低いのは、体格差やアルコールの代謝酵素活性の性別差の影響です。
もちろん、これは「仮にお酒を飲むならば」という話であり、お酒を全く飲まずに済むならばその方がベターです。
アルコールによって一時的な精神的高揚感は得られますが、それがずっと続くことはありませんし、
夜間の睡眠の質が低下したり、常に肝臓に負担をかけている状態になりますので、アルコールが肉体面に与えるメリットは皆無であることが分かってきています。
まとめ
「そろそろ、お酒やめようかな」と思ったときに読む本の紹介でした。
アルコールが健康に与える悪影響について非常にまとまっており、減酒、断酒を考えている方はぜひ読みましょう。
【おすすめ健康本2選】
1. 運動のおすすめ本:『脳を鍛えるには運動しかない』
運動が心身に与えるポジティブな効果に関しては様々な研究で実証されていますが、一通りの知識を得るためにはこの本を1冊読んでおけば間違いありません。
2. 睡眠のおすすめ本:『スタンフォード式最高の睡眠』
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こんな記事も書いています。
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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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