肝臓がんに対する門脈動脈同時塞栓療法

外科医

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みなさん
おはようございます
2代目ガンちゃん先生です

昨日は
今年の岩本内科の最終診療日でした

最後にみんなで大掃除をして、
すっきりした気持ちで来年を迎えられます

本日ご紹介は

比較的早期な肝臓がんに対する
門脈動脈同時塞栓療法

通常では
切除やラジオ波治療が
適用されますが、

私の父である初代ガンちゃん先生が
提唱した

門脈動脈同時塞栓療法は
切除とほぼ同等の治療成績が得られると
報告しました

たとえば、
この方、
2年ほど前に肝臓のS5領域に
20mm ステージ2の肝臓がん

これを門脈動脈同時塞栓療法で加療しました

切除は出来ない肝機能であり
ラジオ波治療は本人の希望でしたくないとのことでした

その後、再発無く経過していましたが、

今回、別の場所から
新しい再発が見られたので加療の流れになりました

今回のCTでは
肝臓S3に20mm大の病変が

1

カテーテルを癌の動脈まで挿入し、

2

門脈動脈同時塞栓療法を行いました

高密度で白くなる薬剤 リピオドールが貯留しているのが分かります

3

肝臓がんは
一度癌が出てくると
年率15%
という高頻度で
新しい癌も含めて発生してきます

なんどもお腹を開けて手術するのは困難ですし、
ラジオ波治療は良い治療ではありますが、
治療の性質上、周囲に播き散らかす可能性を否定できません

どちらも腕が良いところで治療を受ける必要がありますが・・・

カテーテルを用いた
門脈動脈同時塞栓療法では

英語名ではAngiographic subsegmentectomy (AS)
と父は命名していまして

意味は
カテーテルを用いた肝臓の亜区域切除術です

切除に近い様な形で癌を治療出来るという意味です

今回も、これでこの癌に関してはうまくいくでしょう
1週間程度の入院で退院されました

さて、
明日で今年も最後か

充実した一年でした
一年のまとめは明日しましょうね

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Source: ガンちゃん先生奮闘記

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