神の詩 第三章第三節 1

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神の詩 第三章第三節

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スリー・クリシュナ
「アルジュナ(穢れなき者)よ、この世には二つの道があると、私は初めに述べた。思索を好む者には知識の道(ジュニャーナ・ヨーガ)があり、実践を好む者には行動の道(カルマ・ヨーガ)がある。(三)」

クリシュナは、
アルジュナに
悟りに至る二つの霊的な道を示しました。

知性を好む人には
智慧の道(サーンキャ・ヨーガ、ジュニャーナ・ヨーガ)があり、
実践を好む人には
行動の道(カルマ・ヨーガ)があります。

智慧の道は、
すべての社会的な義務と権利を放棄し、
出家者として
カルマを必要最小限にとどめた生活の中で
智慧を探求していく道です。

智慧は、
すべてを
あるがままに観ることによって
達成されます。

純粋なものを純粋なものとして、
真実でないものを真実でないものとして、
真実を真実として
観ます。

そこには、
「私」
というものを徹底して排除し、
自分の知識や経験や偏見などのフィルターを
一切かけないで、

すべてを観ることが
絶対条件になります。

ここが
カルマ・ヨーガとの
最も大きな違いになります。

行動の道は、
社会の中に在って、
義務と権利を正しく行いながら、
善行のカルマを積んでいくこと。

社会には誘惑も多く、
感覚器官を制御して、
欲望や行動の成果への期待を
放棄することが求められます。

この二つは、
お互いに相補的な道となります。

バガヴァッド・ギーターが説かれた当時としては、
この二つが主流となっていました。

この二つの道を、
身をもって融合して示したのが、
数多くの奇跡を行い多くの高名な聖者を輩出させた
ラヒリ・マハサヤ大師です。

この偉大な師は、
普通の人と同じように
社会の中で仕事をして生計を立てながら、
家庭内でヨーガを行ずるという
万人向けの智慧の道と行動の道を融合した
新しい道を確立しました。

この道は、
世界中の真理探究者たちに
大きな可能性と
新しい道標をもたらしました。

大師は、
弟子が智慧の道だけを選び出家したいと願う時には、
僧侶生活の困難さを諭し、
容易にその道にいかないよう警告し、
また
各弟子の特性を見通して、
バクティ・ヨーガ、
ラージャ・ヨーガ、
カルマ・ヨーガ、
ギャーナ・ヨーガ
などの中から
最適なヨーガの道へと導くことも行いました。

マハサヤ大師は、
定期的に
週一回のペースで
聖典バガヴァッド・ギーターを読み解く会を開催し、
それは
熱心な探究者たちに
「ギーター会」
と呼ばれるようになりました。

大師は、
弟子たちがギーターの内容を熱狂的に議論している様子を見ると、

「聖典の叡智、神からの啓示はただ単に読むだけではなく、真に悟ることによって理解できるものだ。すべての疑問は、瞑想によって解決しなさい。神との霊交によって解決するだろう。」
と語っています。

こうして
マハサヤ大師は、
社会にいて義務を果たしながら、
解脱する道を築いたのです。


続きます。

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Source: ひかたま(光の魂たち)

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