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みなさん
おはようございます
2代目ガンちゃん先生です
岩本内科の診療が始まりました
スタッフの顔を見ると
なんだか安心します (笑)
本日のご紹介は
肝臓がんに対する
門脈動脈同時塞栓療法
カテーテルを使った塞栓治療を
一般的に
肝動脈塞栓術と言いますが、
その質を究極に高めた治療が
門脈動脈同時塞栓療法です
初代ガンちゃん先生が生涯
提唱し続けてきた治療方法です
この方の場合では
肝臓のS7と呼ばれる領域に
アンギオCTで評価しますと
動脈CTで白く
門脈CTで黒くなる
20mm大の典型的な肝臓がんが
できてしまいました
ステージ2の状態です
外科切除をお勧めしますが、
お腹を開けることはしたくないとの強い希望があり、
カテーテルを使った
門脈動脈同時塞栓療法を行いました
カテーテルで癌の動脈に
到達します
そこから
リピオドールと呼ばれる油の造影剤と
抗癌剤を混ぜた薬剤をゆっくりと流します
ゆっくりと流しますと
末梢の門脈と呼ばれる血管まで
薬剤がたまってきます
そこで、塞栓物質を流し
完全に塞栓する事で治療は完了です
門脈動脈同時塞栓療法では
癌に関係する血管二つ
動脈と門脈をしっかりと薬剤で塞栓する事が肝なのです
まずアンギオCTという
癌を見つける力が非常に高い検査で
確実に癌の動脈を見つける
そして、
薬剤を流し終わるタイミングを
門脈が出てくるまでと決める事で
しっかりと薬剤を癌に溜める
この二つのポイントが
門脈動脈同時塞栓療法でとても重要なポイントなのです
治療後、癌の中に
高密度に薬剤が貯留しています
これで90%以上に完全壊死が得られます
初代ガンちゃん先生がまとめた
論文では
門脈動脈同時塞栓療法は
外科切除に匹敵する成績を報告しています
お腹を開けずとも、治癒させる
それが門脈動脈同時塞栓療法なのです
今年も
良い治療を!!
さて、ガンばりますか
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