おはようございます。
当ブログの読者の方から以下のご質問をいただきました。
こんにちは。
いつもブログの更新を楽しみにしています。
インデックス投資信託で運用していきたいとおもっていますが、今後の運用方法について悩んでおり、相談させてください。
私は30代女で時短勤務、配偶者は30代で2人で年収800万位、幼児が1人います。あと1人子供が欲しいと思っています。
2人とも企業型確定拠出年金に加入し、株式と債券のバランスファンドで運用中、つみたてNISA利用有(夫は株式と債券のバランスファンド、私は先進国株式)しています。
夫婦で貯蓄をしており、生活防衛資金くらいたまったところです。
ここでご相談です。
私は独身の時に貯めていた貯金が現金で1500万円程あり、これを特定口座で投資信託に回したいと思っています。
このお金でいくらまで何にどれくらいの期間かけて投資するか悩んでいます。もしよろしければお考えを教えてください。
よろしくお願いいたします。
家庭状況とご質問の内容について整理しておきます。
1) 世帯収入は800万円/年
2) 世帯構成は:夫婦+子供2人(予定)
3) 企業型確定拠出年金とつみたてNISAの非課税枠を活用
4) 独身時代に貯めた現金1500万円を特定口座で運用予定
という状況ですね。
それでは、現金1500万円で投資信託の買付けをどのように進めるべきか考えてみたいと思います。
1500万円で時間の分散をはかりながら投資信託を買い付ける方法
2019年始の相場でキャッシュが1500万円あるのは面白い
結果論ではありますが、2018年の相場はキャッシュが最強でしたから、1500万円の貴重な預貯金を株式に投入しなくて正解だったことになります。
よって、2019年始のタイミングで1500万円の現金を持っているというのは大変面白く、羨ましい状況でもあります。
2018年12月の株価の調整によって、一時期よりも買いやすい水準になってきており、資金を投入し始めるタイミングとしてはまずまずではないでしょうか。
とはいえ、2019年〜2020年にかけてはボラティリティの高い相場が続くことが予想されますので、一括投資よりは分散投資が望ましいでしょう。
私ならば時間の分散をはかりながら順次キャッシュを投入します。
5年くらいかけて年300万円ずつドルコスト平均法で積立
時短勤務で今後2人目のお子さんも考えていらっしゃるということですと、独身時代のようなペースで貯金するのは厳しいです。
がんがん貯金できる家計体質であれば1500万円を早いペースで株式に振り分けても問題ありません。
分厚いキャッシュフローの後ろ盾があれば、より積極的にリスクを背負うことが可能になります。
1500万円から増えることがないと仮定しますと、絶対的な正解はありませんが、私ならば5年くらいかけて年300万円ずつ順次キャッシュを投入します。
2018年のようなアップダウンの激しい相場がいつまで続くか、現時点では出口が見えないことが主な理由です。
ボラティリティの高い相場ほどドルコスト平均法のメリットが出てきますから、2019年始から開始するのであれば十分な時間の分散をはかるべきでしょう。
ポートフォリオの軸になりうるのは以下の商品
ポートフォリオの構成は好みがあるため、絶対にこうすべきというものはありません。
私個人の意見としては、ポートフォリオの軸になりうるのは、
1) 楽天VT もしくは eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)
2) eMAXIS Slim先進国株式インデックス
3) 楽天VTI もしくは eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
です。
全世界分散投資か、先進国市場への投資か、米国市場への集中投資かはご自身で最も納得できるものを選べばOKだと思います。
新興国市場の成長性には十分に期待しますが、リスク・ボラティリティの高さを考えますと、ポートフォリオの主軸としてはおすすめしづらいです。
1500万円のうちいくらまで株式に投入するかですが、私ならば生活防衛資金を除いたうえで、ポートフォリオの20〜30%程度はキャッシュをキープします。
手元にキャッシュがあることで、相場の変調に迅速に対応ができるからですね。
つみたてNISAは期待リターンの高い株式100%とすべきです
一点気になったのは、つみたてNISAでバランスファンドを積み立てているということです。
長期投資での運用益と配当に対する税金が非課税になるというメリットを最大限に活かすためには、つみたてNISAでは株式100%とした方が理にかなっています。
株式100%ではリスクを取りすぎて心配というのであれば、特定口座の方に多めに債券を組み込むか、日本円のポジションを高くするなりして調整した方がよいでしょう。
よって、私ならばご夫婦ともにつみたてNISAの枠は株式100%とします。
企業型確定拠出年金についても同様で、60歳までの長期運用が前提ですから出口が近づくまでは株式100%とすべきです。
私自身も、つみたてNISAとiDeCoは株式100%としています。
まとめ
2018年に株式投資をしても報われなかったわけですから、2019年始の状況で手元に1500万円の現金があるのは大変な強みです。
2019年〜2020年にかけてボラティリティの高い相場が続くことを想定しますと、5年程度の時間をかけながらゆっくりと資金投入するのがよいと思います。
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こんな記事も書いています。
2018年12月の暴落で、VT、VTI、VWOなど主要なETFが買いやすい価格になりました。
常に一定のキャッシュポジションを保つことが長期投資成功のコツです。
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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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