おはようございます。
当ブログの読者から以下のご質問をいただきました。
最近、両学長の動画サイトで、ちゅり男様のブログを知りました。
一つ一つ、とても投資にだけ有益でなく、人生にもつながる話が興味深く感じています。
特に長期投資には健康への投資のセット、投資には謙虚であれ、という内容が心に深く刺さりました。
私は、いま50歳で、これからちゅり男様も勧めているETFの投資信託を検討しています。
最初はVanguardのS&P500 ETFを検討していたのですが、ブログでeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を勧めていらしたので、質問をいたします。
eMaxis Slimの場合、配当金が出ていません。
ということは基準価額の増加を狙って、ドルコスト平均法で購入し、基準価額が高い時に売るというスタンスで投資をすればよろしいのでしょうか?
現在は、楽天、SBI, eMaxisの3つを検討しています。
初心者であるゆえ、すでに執筆されてるかもしれませんが、ご教示いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします
ご質問ありがとうございます。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の場合、分配金は自動再投資されますので基準価額の上昇に反映されます。
今現在まとまったお金が手元にあるのであれば、初めに一括で投資をして残りはドルコスト平均法で積み上げればよいでしょう。
VOOかeMAXIS Slim米国株式(S&P500)のどちらを選ぶか
結論から申し上げますと以下の通りです。
1. S&P500への投資であれば投資信託で十分
2. eMAXIS Slim米国株式(S&P500)かSBI・V・S&P500インデックス・ファンドが正解
3. 長期保有して基準価額の上昇を狙い、必要時は定期売却する
以下1つ1つ掘り下げてみていきます。
1. S&P500への投資であれば投資信託で十分
一昔前までは、S&P500へ投資しようとしたら、SPYやIVV、VOOといった米国ETFに直接投資するしかありませんでした。
ここ数年の間にS&P500を対象とした優れた投資信託が次々と登場してきて、米国ETFへ直接投資する必要はなくなりました。
確かに、VOOの経費率は0.03%と低く、今後も投資信託の信託報酬がETFと並ぶ水準まで下がることはないと思います。
とはいえ、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)やSBI・V・S&P500インデックス・ファンドの信託報酬は0.1%未満であり、十分に低コストです。
米ドルへの両替の手間や、外国税額控除の手間などを考えますと、ほとんどの人にとっては投資信託で十分だと思います。
VOOは1株あたり400ドル以上しますので、投資信託のように「毎月3万円だけ」のような細かい調節はできません。
毎月定額で投資したい方にとっても、米国ETFではなく投資信託が最適でしょう。
2. eMAXIS Slim米国株式(S&P500)かSBI・V・S&P500インデックス・ファンドが正解
S&P500への投資対象としては、
1. eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
2. SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
のいずれかがよいと思います。
両者はコスト面でもほぼ差がないため、完全に好みで選べばOKです。
ただし、SBI・V・S&P500インデックス・ファンドは今のところ楽天証券では購入できませんので注意してください。
3. 長期保有して基準価額の上昇を狙い、必要時は定期売却する
S&P500のような優れた指数へ投資する場合、基本的には10年〜20年の長期目線で投資することをオススメします。
投資信託の場合、分配金がその都度支払われることはなく、自動再投資されて基準価額の上昇へ反映されます。
配当という目に見える形でお金を得る・得ないは好みが分かれるところですが、「配当=細かな利益確定」ですので、その都度税金の支払いが生じます。
よって、税効率を考えますと投資信託の分配金再投資というのは理にかなっています。
その一方で、いつまでも基準価額の上昇を眺めているだけでは意味がなく、貯めたお金というのはどこかのタイミングで「上手に使う」ことを検討する必要があります。
とはいえ、さほど難しく考える必要はありません。
まとまったお金が必要になった時は、必要分だけその都度取り崩せばOKです。
一方、毎月定額でお金が必要という時には、投資信託の定期売却サービスを活用するのもよいでしょう。
参考までにSBI証券の該当ページを載せておきます。
まとめ
S&P500への投資であれば、米国ETFを直接購入する必要はなく、国内の投資信託で十分になりました。
本当に恵まれた投資環境になったものです。
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こんな記事も書いています。
楽天VTとeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)はどちらも優れた商品です。
細かなコスト差などはありますが、あまり気にしなくてよいでしょう。
初めからS&P500一本に絞ってポートフォリオを組めば、メンテナンスも容易になります。
最低でも1,000万円程度の規模で投資をしないと、複利の効果は実感しづらいです。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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