神の詩 第三章第十~十二節5

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神の詩 第三章第十節 5

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「アルジュナよ、
はじめに、ブラジャーパティ(創造神)は祭祀とともに人類を創造して言った。「これ(祭祀)によって繁殖せよ。これが汝等の願いをかなえる乳牛(カーマドゥク)であらんことを。」(十)」
「これによって神々を慈しめ。そうすれば、神々も汝等を慈しむだろう。互いを慈しんでいれば、汝等は最高の幸せを得るだろう。(十一)」
「祭祀によって慈しみを受けた神々は、汝等が望む喜びを授けるだろう。神々を供養しないで神々の恩恵を受ける者は、盗賊に他ならない。(十二)」

続きです。

神々を慈しめとは、
自分の周囲に存在する対象物すべてに
慈しみの心を持つことです。

釈迦大師は、
無財の七施(むざいのしちせ)
ということを説きました。

これは
財産などなくても、
誰もが慈しみの心を持って
分かち合えるものを持っていることを
改めて教えてくれます。

1. 眼施(げんせ):誰に対しても、どんな存在に対しても、優しい眼差しで接する
2. 和顔悦色施(わげんえつじきせ):いつでも笑顔で接する
3. 言辞施(ごんじせ):誰に対しても優しく慈悲深い言葉をかける
4. 身施(しんせ):自分の身体を使って出来る奉仕を行う
5. 心施(しんせ):他の存在のために心配りをする
6. 床座施(しょうざせ):譲れるものは譲る
7. 房舎施(ぼうじゃせ):自分のいる場を他の人のために活用する

これが
「無財の七施」
の実践となります。

例えば、
心配りでも日常で出来ることが山ほどあります。

洗剤の量を減らすだけで
河川は綺麗になります。

植物油脂製品を控えるだけで
森林破壊を減らし、
貴重な動物が助かります。

不必要なものは買わないだけで、
どれだけ多くの命を守ることになるでしょうか。

他にもできる事は
たくさんあります。

贅沢に幸せを求めるよりも、
万物への慈悲と分かち合いを優先する方が、
心が豊かに、
幸せになります。

たった7つの実践で、
霊性を高めることが出来るとともに、
世界を明るくすることが出来ます。

何よりも
自分の心が豊かに静謐になるはずです。

「そうすれば、神々も汝等を慈しむだろう。」

人は
与えたものだけを与えられる
という
天の法則の中に生きています。

だから
クリシュナは
まず
自分から神々を慈しめと言います。

求めなければ与えられず、
愛さなければ愛されていることに気が付かない。

筋肉は、
使えば使うほど大きく強くなっていきます。
それは愛も同じことです。
愛すれば愛するほど、愛は強化されていきます。

それが
天の法則だからです。

「神々を供養しないで神々の恩恵を受ける者は、盗賊に他ならない。」

この地球には、
人の魂が成長するために
必要なありとあらゆるものが揃えられています。

空気も光も水も海も山も、
さまざまな生物や微生物も、
すべてが
絶妙のバランスを保ちながら存在しています。

すべては
神の恩恵の元に存在しています。

私たちは、
地上のありとあらゆるものを利用できる環境に置かれているのは、
地上での究極の目的である
至高の境地に達するためです。

その崇高な目的を忘れて、
物質界での欲望に溺れて
感覚器官の満足だけに地上の物質を利用するのであれば、
それは
盗賊以外の何物でもないことになります。

次は

「祭祀のお下がりを食べる善人は、すべての罪から解放される。しかし、自分達のためだけに料理を作る悪人は、罪を食べる。(十三)」

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聖典がもっと拡がりますように。

精解 神の詩 聖典バガヴァッド・ギーター 3
森井 啓二
きれい・ねっと
2021-08-20


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Source: ひかたま(光の魂たち)

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