それが“QOL”なら、私は命を選ぶ。

乳がん告知後の全身検査

肝臓に転移ありのステージⅣ

「手術より先に、抗がん剤治療ね」

そう主治医に言われた

「抗がん剤をすると、髪の毛抜けるよ」――

乳がんの知識のない私でも、
抗がん剤をすれば吐き気が強いこと、
そして、
髪の毛が抜けることくらいは知っていた

そのときの私の頭の中には、
ドラマで観たことのあるシーン――

  ベッドの上に横たわった病人が、
  ゲーゲー吐いている姿

  その頭には帽子...

覚悟していた

5年もがんを放置して、
身体中、きっとがんだらけだ

「抗がん剤には一応、
 “ファーストライン”というのがあって、
 まずはその治療をします」

「はい...」

「でも、たとえば、
 モデルをしていて髪が抜けるのが嫌だったら、
 髪が抜けない抗がん剤もあるし...」

『髪が抜けない抗がん剤!?』

“抗がん剤”といえば、“髪の毛が抜けるもの”

そう思っていた

もちろんそのとき、私が選択した治療は、
主治医の提案通りの“ファーストライン”

がんは
最初のうちにがっつりやっつけておかなければ、
あとで芽を出す可能性がある

「髪が抜けるのが嫌だから」と、
そんなわがままを言っていられる状況ではない

しかも私の場合は、
「何年生きられるか...」のレベル

初めから効き目の穏やかな抗がん剤をしたところで、
効果があるのかも疑問だ

そんなQOLより、
そのときの私は、“命”優先

緩やかな治療をして効果がない方が
私には怖かった

それに、

「がんは
 そんなに簡単にやっつけられるものじゃない」

とも、

「転移しているのに、
 そんなに緩い抗がん剤なんてきっと効かない」

とも思った

そもそも、
「髪が抜けるのが嫌だから」と、
抜けない抗がん剤にする人が
本当にいるのだろうか...

が、そのひとにとっては、

“がんと闘いながら人生も充実させる”

という選択なのだろう

その後、たとえ再発したとしても、
彼女にとっては
“後悔のない人生”なのかもしれない

まぁ、選択肢は、
それそれの人生の中にあるわけだ

そう、

“後悔のないように”――

一度しかない人生

やり直しの利かない命

後悔だけはしたくない

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Source: りかこの乳がん体験記

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