8月15日にアフガニスタンの反政府勢力であるタリバンが同国を制圧し、人々を混乱の渦に陥れた。当時国外へと避難する人々の様子が世界中に報じられたが、アメリカへと避難したアフガニスタン難民の男性が避難先で配給された食事を写真に撮影してSNSに投稿したところ、「感謝の気持ちが無い」といった非難の声があがってしまった。『New York Post』『The Independent』などが伝えている。
アフガニスタン国籍のハメド・アフマディさん(Hamed
Ahmadi、28)が今月2日、Twitterに投稿した食事の写真が物議を醸している。そこには数切れの鶏肉料理、メロンとスイカらしきカットフルーツ、そしてパンが添えられていた。ハメドさんはアフガニスタンから避難し、現在は米テキサス州エルパソにある米軍駐屯地内の避難所に身を寄せている。
写真の料理はこの避難所で配給された夕食とのことだが、ハメドさんは写真とともにこのように綴った。
「不満があるわけでありませんが、これは私が昨夜食べた夕食で次の食事は12時間後になります。難民の暮らしとしてここでは安全と言えますが、それは決して容易ではないし好ましいものでもありません。」
ハメドさんの投稿には同情の声も見られたが、「感謝の気持ちは?」「アフガニスタンに帰るべきだ」といった非難のコメントが殺到してしまった。
「私は退役軍人のホームレスに『無料で提供される食事や宿泊施設についてどう思うか』なんて聞けなかったわ。だって彼らはそれらを手に入れることすらできないから。しかもSNSをするためのスマホだって持ってないのよ。」
「私たちアメリカ人は納税することで、あなたをアフガニスタンから救い出し無料で食事を提供している。これに対してあなたは不平を言うの? アメリカが気に入らなければここから出ていくこともできるわよ。」
「『ありがとう』と言うべきでは? 感謝すべきです。謙虚さと品格を持ってください。私はレバノンからの難民ですが、一生をかけて(受け入れた国に)感謝するつもりです。」
ハメドさんは、自分の投稿に非難の声が集まるとは想像もしていなかったようだ。またハメドさんは「自分たちの置かれた状況をもう少し詳しく伝えることによって、非難の声がおさまるだろう」とも話しており、英メディア『The
Independent』のインタビューでこのように語った。
「あの投稿の目的は不平や批判などではありませんでした。私はただアフガニスタン難民が望んでもいない状況に置かれている現状を伝えたかっただけなのです。カブールでは私は素晴らしい仕事もしていたし家族もいて真っ当な暮らしをしていました。もう少し詳しい説明を加えたかったのですが、Twitterには文字制限があるので…ようはこれが難民の生活だと伝えたかったのです。私たちは忍耐強くなければなりません。」アフガン難民、配給された質素な食事をSNSに投稿 「感謝しろ」「国へ帰れ」と非難殺到(米)
https://article.yahoo.co.jp/detail/090d1e7bcaa234facf59c4a4835961f0170be168
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Source: 身体軸ラボ シーズン2
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