がんターミナル期のザイタクでは、
急激な痛みや発熱に伴って
急に日常生活動作の低下が起こる。
その時に、いかにスピード感をもって、
チームが連動できるかが
ザイタク療養継続の鍵である。
その際のキープレイヤーは、
ケアマネさんと福祉用具貸与業者さんだ。
独居の女性で、身の周りのことはすべて自分でやりたい。
近くに住む家族に迷惑をかけたくない。
腹部の痛みが増し、
日常生活動作のレベルが急激に下がった。
医療用麻薬での症状コントロールはもちろん行うのだが、
彼女らしさを支えるには、介護ベッドがやはり必要だ。
日常生活動作の低下を最小限にして、
独居ザイタクを継続したいと彼女は願った。
そして、家族も彼女の思いを尊重した。
昼の12時の訪問診療時に、
その彼女の願いを再確認したと同時に、
ケアマネさんと福祉用具貸与業者さんに連絡を取る。
まだ導入できていない介護保険とベッドの準備が、
夕方16時にできていた。
やっぱ、スゲ~~~って、思った。
まだまだ夢のあるザイタクやれるやん!!!
こんなコロナ禍なんて何のその。
今日、ご本人が言った。
このベッド、ええわあ。
ホンマは嫌や思てたけど、使ってみたら、
痛かったお腹、全然痛くなく起きれるし。
ワタシまだ一人暮らしできるわ。
その安堵の顔に一筋の涙。
センセ、私やっぱりまだ死にた無いねん。
このベッドがこの短時間で、
搬入できるこのチームは、
ザイタクに革命を起こします。
いつもありがとうございます。
やっぱりザイタクは最高です。
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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