薬ができるまで。

その他

乳がん治療薬、
分子標的約の“ハーセプチン(商品名)”
 (一般名:トラスツズマブ)

この薬に救われている人は、本当に多い

もう7年も前になる

この薬に助けられた女性に手渡されたCD

2021/09/10 『希望のちから』

映画『希望のちから』

  ここでも何度か記してきたが...

“ハーセプチンができるまで”を描いた、
ひとりの医師の実話だ

  ちなみに、“ハーセプチン”という名前には、

   ○ハー・・・がん細胞“HER2”の“ハー”

   ○セプチン・・・“インターセプト”の“セプト”
     ・妨害する
     ・迎撃する
     ・横取りする、という意味がある

   個人的には、
  『彼女(HER)をがんから守る』
   という意味のようにも思えてくる

ひとつの薬ができるまで、
どれほどの労力が必要なのか...

そこには莫大な費用もかかってくる

私が乳がんの治療をしたのは、ホルモン剤

ここにもきっと、数々の苦労があったのだろう

“ホルモン剤”と言っても、
いくつかの種類がある

私が服用していたのは、
“抗エストロゲン剤”

クエン酸タモキシフェンの“ノルバデックス”だ

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  【ノルバデックスの歴史】

1963年
イギリスのICI社(現アストラゼネカ)が開発

1964年 “抗エストロゲン薬”となる

1973年 10mg錠がイギリスで発売される
    (1日2回の服用)

が、乳がん治療には長い年月がかかる

1日2回の服用による煩わしさと
飲み忘れを防ぐため、
1日1回の服用で済むよう20mgを開発

その後、20mgを1日1回の服用でも
安定した血中濃度が維持されることを確認

1982年 イギリスで20mgが承認される

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今では後発薬も数種類出ている

先発薬の薬価も
かなり下がっているようだ

  ちなみに、
  私が乳がんになった当初の、
  ノルバデックスの薬価は
  1錠500円ほどだった

薬が開発され、治験を経て、
ようやく私たちが安心して治療を受けられる

それは、過去のデータに基づいたものだ

そして、
私たちが受けた治療が今後のデータとなって、
次の時代に残されてゆくのだろう

完治する薬――

副作用のない治療――

私たちの願いは、
やはり、ここにあるのだ――

  がんが『死の病』と、
  恐れられていた時代があった

  それを思うと、
  今の医療の進歩は目覚ましいと思う

  が、数十年かかっても、
  未だ“完治する治療法”がない

  やはり“がん”は、難しい病だ

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Source: りかこの乳がん体験記

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