おはようございます。
当ブログの読者の方から、ファンドの乗り換えに関して以下のご質問をいただきました。
40歳台中盤の共働き地方公務員(2児の父・住宅ローン60歳まで)です。
最近先生のブログを発見し、最初から最後まで通読させて頂きました。
とても分かりやすい説明で、勉強になりました。
その結果、下記のような疑問が湧いてまいりました。
それまで投資のとの字も知らなかった6年程前ですが、いわゆる「草食投資隊」の人たちの書籍を何となく興味本位で読んでから、それまでまったく気にも留めていなかった長期投資に関心を持ちました。
そしてその本で進められるがままに細々と初めたセゾン、コモンズ、ひふみの積立もかれこれ5年以上経ち、一般NISA口座での運用でしたので昨年末のロールオーバーも行いました。
黒田バズーカとか言っていた少し後の時期なので始めた時期も悪くなく、今のところトータルで20%ほどのプラスです(このなかには、上記のほかにSMTグローバル株式インデックスオープンも含まれています)。
少し前から気になっているのが、これらの信託報酬がやや高いこと、また、節操なく私が組んだファンド構成です。
信託報酬の低いファンド1~2種に絞り乗り換えるべきか、ここまで積み立てたなら継続すべきかといったところで悩んでいます。
上記の「草食投資隊」の本は、私に投資(資産運用)というものを始めるきっかけを与えてくれましたので、とても感謝はしておりますが、還暦まであと約15年、間違いなく定年も延長、まだまだ積立期間はありますので、ここでいったん見直しを検討しようと思っています。
ちなみに、idecoもこの機会にSBI証券で開始する予定です。
このほかに、月手取り額の1割程度の貯金と、子2人分の学資保険を別途支払っていますので、年収から逆算すると生活費はそこそこ抑えている状態です。
もしお時間があれば、現状の投資信託について、このまま同じ構成で積み立てを継続したほうが良いものかどうか、先生のお考えなどをお伺いできたらと思い、お問い合わせしてみました。
もちろん、最終的に自分が判断すべきものとは重々分かってはおりますが、ぜひぜひ第三者の方のご意見も伺ってみたいと思った次第です。
如何せん素人の域を出ておりませんので、変な質問でしたら申し訳ありません、スルーしてくださいね。
これからもブログ更新、楽しみにしています!
お仕事も頑張ってください。
ご質問ありがとうございます。
6年前に投資を開始されたとのことで、始められた時期に非常に恵まれましたね。
アベノミクスの上昇気流に乗って、大半の投資家が利益を出せている時期ではないかと思います。
ただし、6年前とは国内の投資信託業界の事情が大きく変わっていますので、ここらでより優れた商品への乗り換えを検討するのは妥当です。
セゾン、コモンズ、ひふみなどの高コスト投資信託から低コストな商品に乗り換えるべきか?
私ならば信託報酬0.20%前後の商品に乗り換えます
あくまで個人的な意見ですが、私ならば信託報酬が0.2%前後の低コストインデックスファンド、もしくは海外ETFにスパッと切り替えます。
ご質問の中のセゾンというのが「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」なのか「セゾン資産形成の達人ファンド」なのかよく分かりませんが、いずれにせよコストが高すぎます。
交付目論見書を読むと、両者とも様々な投資信託証券を細かく組み合わせて一見すごいことをやっているように見えますが、見かけのトリックに騙されないことです。
コスト差を差し引いた後では、VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)に勝つのは資産の技でしょう。
コモンズ、ひふみに関しても信託報酬が1.0%前後と高すぎますね。
よくよく中身を見ると、1.0%ものコストを払うほどのたいしたことはやっていませんので、何も考えずにVTに乗り換えた方が賢明でしょう。
特に、これから20年以上の長期保有を考えているならばなおさらです。
投資信託ならばeMAXIS Slimシリーズに乗り換えです
投資金額が数百万円以上ならばVTなどの海外ETFを強くおすすめしますが、海外ETFはハードルが高く国内の投資信託から選ぶならばeMAXIS Slimシリーズでしょう。
具体的には、
1) eMAXIS Slim先進国株式インデックス:信託報酬 0.11772%
2) eMAXIS Slim新興国株式インデックス:信託報酬 0.20412%
この2つを好みの配分に応じて保有すればそれだけで合格点です。
日本も投資対象とするならば、
3) eMAXIS Slim国内株式(TOPIX):信託報酬 0.1674%(へ値下げ)
を10%くらい加えればOKです。
1)の代わりに、ニッセイ外国株式インデックスファンドも大変優秀な商品です。
米国が好きならば、
・楽天VTI
・eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
もよいでしょう。
何を購入すればよいか迷ったら、以上の商品から選べば間違いありません。
まとめ
私自身は保有期間が長期であればあるほど、徹底的にコストを削減するのが鉄則だと思っています。
よって、20%の利益が残っている今のうちにセゾン、コモンズ、ひふみなどの高コスト投資信託から低コスト投資信託もしくはETFへ乗り換えるでしょう。
【SBI証券のiDeCo】
iDeCoに関しては、SBI証券のセレクトプランを選ぶのが現状ではベストです。
こんな記事も書いています。
SBI証券のiDeCoプランの切り替えもそうですが、長期保有になればなるほどコスト差がモノを言うと思います。
投資信託かETFかの議論については、基本的にはETFの方が優れた商品だと思います。
よく分からないアクティブファンドを購入するくらいならば、何も考えずに「キャッシュ+VT」の方が100倍マシでしょう。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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