忍び寄る新型コロナ第6波の恐怖…海外事例から浮上する「2つの懸念」を上昌広氏が解説新型コロナウイルスをめぐって、海外で気がかりな事象が2つ起きている。必ず来ると言われる第6波が心配になってきた。【デルタプラス】
ワクチン接種率7割を超える英国は新規感染者数が4万〜5万人と再び感染が拡大中だ。保健当局が警戒を強めているのがデルタ株から派生した「デルタプラス」だ。デルタ株より10〜15%感染力が強い可能性を指摘する専門家もいる。急速に拡大し、すでに感染者の10%を占めるという。
23日まで死者数が5日連続過去最多を更新したロシアでもデルタプラスが確認されている。
「感染力が強い変異株が先行株に置き換わるケースは日本の第4波、第5波でも起きました。デルタプラスが第6波の流行の主流になる可能性は否定できません」(医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏)
日刊ゲンダイ
10/21(木) 19:47配信のニューズウィーク。
既存のワクチンが効きにくいかどうかはまだ分かっていない。既存のデルタ株がアルファ株に代わって優勢になった時のように、急速に広まっている様子もない。「AY.4.2」と特定された新たな変異株は、「Y145H」と「A222V」として知られる2つの変異を併せ持つデルタ株の亜系統「AY.4」から派生したものとみられる。Y145HもA222Vも、過去に確認されている複数の変異株にみられる変異だが、発生頻度は低い。
米食品医薬品局(FDA)のスコット・ゴットリーブ元長官は、このAY4.2を「デルタプラス」と称した。2021年に入って確認された、K417N変異を持つデルタ株を指すのに使われていたのと同じ呼び名だ。K417Nと今回のAY4.2に互換性があるのかどうかは、明らかになっていない。
いずれにせよ、情報データベースGISAIDに登録されているウイルスの遺伝子配列データを使用している変異株データサイト「Outbreak.Info」によれば、このデルタプラスは7月前半あたりからイギリスで広まり始め、それ以降、新たな感染例の7~8%を占めている。
<感染拡大への影響は少ない見通し>イギリスではこれまでに、この新たな変異株の感染例が約1万4247件報告されている。アメリカでの報告例はもっとずっと少なく、これまでにカリフォルニア州、ノースカロライナ州とコロンビア特別区で感染が確認されているが、合わせて3例のみだ。
だが科学者たちは、このAY4.2に注目し始めている。ユニバーシティー・カレッジ・ロンドン(UCL)遺伝子研究所のフランソワ・バロー所長は、週末にツイッターに行った投稿の中で、イギリスにおける最近の感染再拡大を踏まえると、AY4.2の感染力は従来のデルタ株より10%程度高い可能性があるとの見方を示した。
彼はまた「今後もAY4.2を注視していくべきだと感じている」とも述べたが、現段階でのウイルスの特徴からは、必ずしも「懸念される変異株」に発展する見通しが高い訳ではないともつけ加えた。
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Source: 身体軸ラボ シーズン2
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