専門家でも頭を抱える「オミクロン株」その感染力への懸念
「日本は島国なのでウイルスの上陸を止めることができる可能性があり、すべては水際対策にかかっています。しかし、もし潜(くぐ)り抜けられたら……第6波が来ます。そうなれば一日数千人が感染する事態はあっという間だと思います」感染症学が専門の医学博士で、新渡戸文化短期大学名誉学長の中原英臣氏はそう警鐘を鳴らす。このままでは新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の日本での流入は不可避だろう。
11月30日、ナミビアから成田空港に到着した30代男性が「オミクロン株」に感染していたことが判明。同乗者の70人が濃厚接触者となっている。大阪大学免疫学フロンティア研究センターの招へい教授・宮坂昌之氏はこう指摘する。
「岸田文雄首相は11月30日から外国人の新規入国を原則停止する措置を取りました。これは一時的に必要な対策ですが、私はすでにオミクロン株は日本に流入していると思います。それは英国ですでに発症者が出ているからです。これまで日本は英国からの入国は停止していませんから、水面下で広がっている可能性が高い。すでに持ち込まれている前提で対策を考えなければいけないでしょう」
オミクロン株は「未知の脅威」と言われている。現在、欧州で感染を拡大しているデルタ株とは何が違うのか?
「これまでの株との違いは変異の数が多いことです。とくにウイルスがヒトの細胞に取り付くために必要な部分の変異が多くなっており、感染力が上がっていてもおかしくないと思います」(前出・宮坂氏)
さらに気になるのは、ワクチンの効果が薄い恐れがあることである。
「ワクチンがやや効きにくいデルタ株とよく似た変異がオミクロン株にも含まれているので、ワクチン接種者も感染するかもしれません。一方で、似ている部分も多いので、ワクチンは一定の効果は示すはずです。
また、日本でも使われ始めた抗体カクテル療法『ロナプリーブ』も効きにくい可能性があります。これは重症化を防ぐ薬ですので心配な要素です」(宮坂氏)
はたして日本での感染拡大を防ぐことはできるのだろうか。
「今と同じレベルで感染対策を続けることができれば、第6波の規模は小さくて済むでしょう」(宮坂氏)
だが、これからクリスマスなどの年末年始のイベントが待っている。油断が生まれることは確実だ。さらに医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏はこう語る。
「ワクチンが感染を十分に予防できる効果はおそらく3ヵ月間ほどです。ですからオミクロン株が日本に流入して、1~2月以降に大流行してもおかしくない。また、オミクロン株にワクチンへの抵抗性があるとすれば、深刻な感染爆発を起こす可能性もあります。ファイザーらは変異株用のワクチンを作る方向性を示しています。つまり、今のワクチンが効かないと認識しているのでは……」
11月30日昼過ぎ、羽田空港の国際線ターミナルを訪れると、出発ロビーや到着ロビーに人影はほとんどなかった。コロナ禍の影が再び濃くなるのか――。
『FRIDAY』2021年12月17日号より
不安を煽る記事には一切「毒性」の話が出てこない。感染力が強い、ワクチン効かないかもしれないの連呼だけ。現地の医師のコメントでは、毒性も大幅に変化して普通の風邪レベルかもしれないという話も出てます。ワクチン効かないかもしれない、毒性が弱いかもしれないはまだはっきりした統計のとれていない項目なので同列の話。なのに毒性だけには一切触れないのはどういった意図があるのでしょう。
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Source: 身体軸ラボ シーズン2
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