当院の煎じ薬治療とは?(・_・)……ン?

内科医
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ん~~~
今回の記事は当院の煎じ薬治療についてお話します。

自分が学生の頃に大塚敬節先生の患者として飲んでいた漢方煎じ薬は…
おそらく…一つの処方を少し変えた漢方薬ではなかったのか?
そんなことを感じます。その頃はエキス薬がなかったからだと思います。

ところが…当院の漢方煎じ薬治療は、滅茶苦茶に複雑な処方構成です。
(´ヘ`;)ハァ(´ヘ`;)ハァ

漢方治療の1~2割程度の患者さんが漢方煎じ薬治療をしています。
漢方治療を望まれる患者さんの8~9割方はエキス薬治療でも十分に効果があり
他の1~2割の患者さんの漢方治療に関しては…
とても複雑な病態でエキス薬のみで対応が出来ないからです。

少なくとも3~4種類の処方を合方し、処方される薬草量を調整しています。
昨日は…エキス薬で効き目がない複雑な病態の患者さんで漢方煎じ薬を作りました。

最初はエキス薬で効き目の「当たり」を付けて行きます。
効いたような漢方薬と効果のない漢方薬を整理します。

診察の結果と合わせれば…
女神散と香蘇散当たりが基盤の処方となり…加えるのは茵陳蒿湯と川芎茶調散かな。
そんな感じかなぁ…うん!(^-^)

症状が軽ければ女神散と香蘇散の合方程度で十分治るはずだけど…
ダメとのこと。。。(´ヘ`;)ハァ 加えて女神散の当帰と川芎の量を減量を考える。

目の奥の痛みと頭痛には…女神散と香蘇散の合方では足りないよな。
女神散の黄連と黄ごんを利用して…黄連解毒湯の様に熱を取る薬草を胸部中央に回す。
胃が荒れないように黄柏と共に…
山梔子と茵陳蒿を入れると黄連解毒湯と茵陳蒿湯の合方的な効果を持たせられる。

次は頭痛だよな。五積散・桂枝茯苓丸…ダメだったからなぁ、
桂枝湯もダメ。加えて柴胡剤の適応ではなく黄連剤が基本の身体なんだよね。
これはぁ…頭のうっ血の発表を考えれば川芎茶調散なんかが行けるかな?

そんなこんなで…スタッフさんに謝りながら、昼休み削って
隣の処置室では感染性胃腸炎の点滴治療と外来診察をしながら…
時間があけば…漢方薬処方を考えることの繰り返しをした様な感じでした。

薬草を並べて重複する薬草を削除し煎じ薬処方の薬草が決まったところで
構成する各薬草量の調整をして…処方箋を発行。
(最終的に決まるまで5回程度処方箋を発行している。
「先生! 取りあえず待っている患者さん診て!」とかスタッフさんに言われながらも
  付き合ってくれたことに感謝。スタッフさんの残業代も増えるけどねぃ!)

ここまで…多分、30分は超えている感じですよね。(T.T)
処方薬草が間違いないことをスタッフさんと共にチェックして処方完了。

少しでも症状が取れれば良いんだけど。
投げてしまったものは…結果を待つしかないんですよねぇ。

出来るだけした後は…神に任せるのみ、だよね。
その後も診察を受けて下さるのならば…
処方を変更しながらも良くなる時が必ず来るとは思っています。
(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン


Source: 病気って…なぁに?

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